第26話

又、しばらくするとブルを見た。向かい側から歩いて来る。この間、話しかけてからは見て見ないふりをしている。        又、難癖をつけられるとでも思っているのだろう。だから面倒臭いし嫌だ、だからわざと顔を絶対に見ない。恐らく、これからもずっとそうだろう。             だから私も知らんぷりして通る。そして、 これからもそうする。          そして、最近は余り以前程は、そのマンション付近で警察の男達を見ない。      同じメンバーを、ブルも含めて何人かは見るが、前程凄くは無い感じだ。偶然かどうかだが?(たまに私服で、ジーパンやポロシャツを着て、仕事様のカバンを下げて、例のコンビニの前でタバコを吸っていたりする若い警官はいるが。マンションに泊まり、帰る時には着替えてそこを出るのだろう?翌日は仕事が無い時は。彼等も考えて、注意しているのかもしれない。)             まぁ、余り見たくは無いから丁度良いが。 確かに、彼等がそんな事をしているのは嫌だが、考えたら、警察の男達も唯の男なのだ。向くとか好きだとか、何かしらの理由でそこに入っているのだろうが、だからと言って唯の男だから、警察官だからと言ってそうした事をしているのを嫌がる事も馬鹿馬鹿しいのだろう。所詮仕方ないのだろう。     考えたら、私自身も、昔ホステスをして  いた時には警察官達のグループのテーブルに何度か着いた事もあった。別に他のオジサンや 若い男の客達と何も変わらなかったと 思う。                 それから、もう一人いた。私が書いたノン フィクションの話に出てくる、その話の中では吉永さん、と言う名前になっている人だ。この人とは少しの間、付き合っていたのだから。                  彼も、違うと言えば違うが、やはり普通の、人間味溢れる人だったから。       そして、忘れてはいけないのだろう?私自身の従兄弟で、一歳年下の女が警察に入っている。高校を出てから直ぐにだ。      そしてこの女は、物凄い冷血漢だ。それでも、ちゃんとに結婚をして、子供も二人いる。冷血漢だが、調子は良いし、恐らくは世渡り上手なのだろうが。(いつか、この女について書いてみても良いかもだ。)     だからブルや一部の警察官はそうしてその マンションやその店に通えば良いさ。好きにしたら良い、唯、経費で払うのは止めて欲しいと思うが。そうしているかどうかは知らないが…。   (終.) 

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