第18話

この相談を見たしばらく後だ。数が月後位に、例のマンション間近のコンビニ内に  小松菜がいたのを偶然見た。       朝、前を犬と通ると中にいたので最初は驚いた。何でいつものもう一つ先で降りないんだろう?いつもそうなのに。        最初はそんな風に思ったが、又一日か二日位すると又中にいた。あれ、又いるよ?  それからは週に2、3回は朝必ず見た。コンビニ内、中へ入るだとか出る、マンションの方から出て来る等だ。          朝見なければ夕方、いつも乗るバスの反対側のバス停にいたり、そのバスに乗る姿を頻繁に見た。関内方面ヘと向かうバスだ。   そして見るのが当たり前になった。    で、ある時気が付いた。よくフィリピン人やロシア人の若い女達がこのマンションの方 から出て来ては反対側のバスに乗る。バスに乗る時は着飾っているが、その周りを歩いている時は定番の?スエットの上下だ。   そしてある時、犬を散歩中にこのマンション直ぐ近くを通るとその敷地内のジュースの 自動販売機の近くに、何か食べ物が落ちていた。棒に付いて売っている唐揚げか何かだ。その肉の切れ端が少し付いた棒が落ちていたから、私の犬がグイグイとその棒の方へ行きたがって引っ張って行った。だからその肉は食べれない様に自動販売機の前を通りながらどんなのがあるのかとかなんとなく見てから、その敷地内をグルッと歩いてやると満足して又元来た方向へと引っ張った。    その時に外のポストの前を通ったからチラッと見た。何、これ?           ポストが15、6軒分あった気がしたが、 これらの殆どに投函不要と書いたテープが上に貼ってある。投函できない様にだ。変な事するなぁ。いないなら、こんなに沢山?  そうか!ああした娘達がいるなら、郵便物 なんて来ないしポストなんて必要ないものね。だから、誰かがまとめてあんな事したのかな、お店の人が。そう思った。     続く…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る