〜僕と彼女の記憶〜

@haru-s-l

プロローグ

僕はある日、夢を見た。


その夢は1つの課題をクリアしなければ元の世界に帰ることが出来ないという夢だった。しかし、僕はその夢自体を覚えていなかった。そのため、1つの課題が何なのかも分からない。ただ、唯一覚えていたのが、誰かの言葉であった。


「もう一度、また会おうね。」


あれは一体誰が言ったのだろうか。女性の声であることは間違いない。しかし、学校の生徒の声ではないことは明らかだ。だとしたら一体誰の…そんなことを考えていた時、学校のHRが始まるまであと10分となっていたことに気づいた。


「やっば!もうこんな時間だ!遅刻する!」


僕は慌てて制服に着替え、朝食も食べずに家を出た。

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