第9話 ノクターン



石畳をバタバタと叩きつける雨と、低く唸るような雷鳴。闇夜を照らす街灯の光が歪む。

突然の雨から流れるように、2人の若い男女の軍人が店舗の屋根の下に潜り込んだ。

男が雨に濡れた短い黒髪を無造作に掻く。鋭い目つきと、頰から鼻にかけて古い切り傷が目立つ顔。

「くっそ、ツイてねーなぁ……」

「ほんと、最低。アンタ雨男でしょ。」

女も水気を含んで頰に張り付いた髪を耳に掛けた。肩にかかるくらい伸びた金色の髪と、青い瞳。容姿だけ見れば可憐な女性だが、そのすらりとした身体を黒の軍服に包み、腰から下げた帝国軍の印が入ったサーベルが、彼女がまぎれもなく帝国軍人であることを証明している。

「この調子じゃしばらく止まないだろうな……、一旦軍部に戻るか……」

男が呟くと、再び雨の中を歩み始めた。

「待って、シデン。これ……」

「なんだよ……」

掛けられた声に気怠そうに振り向くと、彼女の視線の先に赤い液体が流れていた。

雨水に混じり、さらさらと。

建物と建物の間、路地の奥から、石畳を伝ってくるようだ。

「おい、レア……」と呼び止めるも、レアは奥にゆっくりと進んで行った。

「それ」を確かめるために。

息を殺し、軍靴のブーツの裏でぴちゃり、ぴちゃりと、水音を立てながら。




 


目を凝らすと、暗闇に蠢く「何か」。

肉を喰らう獣のようにも見える。






「何をしている!?」






その瞬間、「何か」が振り返った。

と、同時にこちらに向かって来るのを肌で感じた。




「っ……!」




反射的にサーベルを抜く。





「レア!」






金属の重なり合う鋭い音が、雨音に掻き消された。











「この事件、お前はどう捉える?」




帝国軍総帥の執務室に呼ばれたヤマトは、マクシミリアンに開口一番そう尋ねられた。

今日も上等そうなスーツを着たマクシミリアンは、加齢のせいだろう、文字を読むときに掛けている老眼鏡から目線だけをずらし、人差し指でトントンと新聞の記事を指した。


「どう、というのは?」


「どんな者が犯人だと思う?」


アークレーに続き、帝都エルリアでも軍人が殺される事件が起きた。


被害者は2人。


そして、夜間の見回りをしていたヤマトの部下2人も殺害現場に居合わせてしまった。

幸いにも2人は無事だったが、その時の状況を聞いても言葉少なな様子だった。

よほど凄惨な現場だったのだろう。


「私は軍人であって犯罪心理学の専門家ではないので、犯人像までは分かりかねます。」


「呑気なことを言ってる場合か!私の部下が街中で殺されたんだぞ?!お前ら特別武装治安維持部隊は何をしていた?!」


マクシミリアンの横に立つエドガー中将が声を荒げた。

恰幅の良い年嵩の男で、優男の印象を与えるマクシミリアンとは対照的に、いかにも軍人らしく威圧感のある風貌。

その戦歴を示すかのように、軍服には幾つもの勲章が光っている。


「お言葉ですが中将、私の部下も殺されかけたのですよ。それは貴方の部下が相手を退けられずに殺されてしまったことが原因に他ならない。自分の部下の不始末をこちらに押し付けて八つ当たりしないで頂きたい。」


「貴様……!」


「中将」


マクシミリアンが柔らかい口調で咎めると、エドガー中将は不本意ながらもぐっと下がった。


「アークレーに続き、帝都エルリア……。こちらとしてはこれ以上、軍人を失うわけにはいかない。警察と協力して犯人確保に努めろ。そして私の前に連れてこい。殺してでも構わない。」


「……は。」


「それと、今まで通り、夜間の見回りの強化を。」


「それは致しかねます。軍人というだけで狙われる可能性があると分かった以上、私はともかく、部下を危険に晒すわけにはいかない。」


「それは部下を信用していないのか?それとも部下を殺されたくないという青臭い理由か?」


ヤマトは無言で強い眼差しを向けるも、マクシミリアンは相変わらず口元の笑みを崩さない。



これがこの男。



「私は貴方とは違います。……失礼

します。」



それだけ言うと、ヤマトは踵を返して退出した。


「あの男、閣下に何て口の利き方を……!少し頭が切れて腕が立つからと言って!」


「ふふっ、お前も見てくれたか?幾つになっても私に反抗的なあの態度……。なかなか可愛いだろう?」


「閣下……。」


半ば呆れた様子でため息をつく。 

だいたい閣下はあの男に甘すぎます、いくら昔の部下だからと言って……そんなような小言を受け流しながら、マクシミリアンは椅子の背もたれに深く身体を沈めた。眼鏡を外して机に置くと、天井を見上げる。




「私とは違う、……か。そうだろうな。」





そうなった時は、お前は……






別館を繋ぐ渡り廊下で「隊長」と呼び止められ、振り返るとシデンとリヒトがいた。シデンはばつの悪そうな表情を浮かべて、ヤマトと目を合わそうともしない。


「どうした、シデン。彼女は?」


「かっ、……かのっ?!お、オレは別にそんなっ……」


あからさまに動揺するシデンに、ヤマトは2、3度、目を瞬いた。


「……いや、私は別にレアの調子はどうだと聞いてるだけだが……。」


「あっ……。」


そう言うとなぜか顔を赤らめて俯き、

「えっと、あいつは軽い怪我で済んだみたい、です……はい」と、歯切れの悪い様子だ。そんなシデンの横でリヒトが思わず噴き出した。


「隊長、人が悪いっす。シデンさんったら、レアさんのことになったらマジになるんっすよ?からかっちゃダメっす」


「ん……?そうなのか?何だ、お前らもしかして……」


「ち、違います!アイツはただ士官学校の同期で…!リヒト、おまえっ!先輩のオレをからかうな!」


「えぇー?だってー、事実っすから。」


年の近い2人の、仲の良いやり取り(少なくともヤマトにはそう見える)を見て、ふぅ、と一息ついた。

「とにかく、お前が生きていて良かった。よく帰ってきてくれた。」


「隊長……。」


ヤマトはいつも通り無表情で、淡々とした口調。

だが、その言葉に優しさを感じて、なぜかシデンは足が震えた。


「あ、あの、もしかして、実はめちゃめちゃ怒ってます?隊長……」


「なんでだ。なんでそうなる。」


「い、いや、隊長に優しくされるなんて、オレ……怖い……殺されるのかな?って」

「はぁ?何言ってんっすか?シデンさん……」


さすがのリヒトも呆れた顔をする。


「では、私はこれから警察に出向く。こちらのことは任せろ。行くぞ、リヒト。」


「了解っす。シデンさん、こっちは任せてくださいっす〜」


「お前は隊長の邪魔するなよ!?」






エルリア警察本部は軍部と同じ地区にあり、徒歩で数分の距離に位置する。

道中、執務室でのやりとりを聞かされたリヒトがふーん、と鼻を鳴らした。


「総帥がそんな命令するなんて、なんか意外っすね。軍人が殺されたことに対して、けっこー怒ってるんっすかねぇ?」


緩くウェーブがかった黒髪を指で弄んでいる。


「いや。あの人は、軍人が何人死のうが心痛めたりしない。ただ単に帝国軍総帥としての矜持だろ。そういう人だ。」


マクシマリアンは、犯人を必ず捕まえてやるという義憤よりは、軍人がどこかの誰かに殺されたという事実だけが許せないのだ。

そもそも、軍人が死んだからと言っていちいち悲しんでいたら、上に立つ者が務まらないだろうし、それ以前に、彼は今まで多くの部下を失っている。そのことで人の死というものに鈍感になってしまっている、ある意味では可愛そうな男ではあるのだが。


「……オレやっぱり、なんかあの人苦手っす。何考えてんのか分かんねー」


「概ね同意だな。でもまぁ、あれで結構、話が分かる人だからな……。その点、上司としては悪くない。」


そんな話をしている内にエルリア警察本部に到着した。

白い石造りで無機質な、縦長の建物。等間隔で設けられた窓はいずれも小さく、最低限の採光の役割だけを果たしている。


「お疲れ様です。わざわざ足を運んで頂いて、すいません。」


出迎えてくれた警官のクロウは、警官に似つかわしくない人の良さそうな顔に、柔らかい物言いをする男だ。

彼はまだ20代前半と若いが、ヤマトら特別武装治安維持部隊の軍人たちに信頼されていた。

と言うのも、軍としては街の治安に関わるような案件は把握しておく必要があり、何かあれば警察署に呼ばれて情報の提供を受けることが度々あるからだ。


「犯人の目星は?」

クロウが静かに頭を振ると、薄茶色の髪が揺れた。

「情けない話ですが、それが全くと言っていいほど……。目撃者もおらず、被害者が全員亡くなってるとなっては……。」

警察ですら何も情報を得られていないのか。

横にいるリヒトと目を合わせると、肩をすくめて「無駄足っすね」とでも言いたげな表情をした。

そんな2人の雰囲気を察したのか、クロウは一つの提案をした。


「2人の解剖を担当した監察医の先生がいらっしゃいますが、お話を聞いていかれます?」


監察医とは死体を解剖して死因を調べる医者のことで、帝都では事件性のありそうな死体や不審死は解剖の対象になる。勿論、今回の件も例外ではない。

警察署の隣の監察医事務所は、入口の扉を開くと、すでに薬品のような臭いが立ち込めていて、リヒトは顔をしかめた。

まるで大学かどこかの実験室のような部屋には、顕微鏡や標本が並んでいる。片隅の事務机の上には資料が散乱していた。


「誰もいないっすねぇ。」

「……あぁ、ちょうど出て来られましたよ。監察医のレイジ先生です。」


無機質な音を立てて、薄いアルミの扉が開く。

現れた長身痩躯の男は、クロウにエルリア軍の方々が来られていますと言われても、挨拶どころか目を合わせることもせずに、3人の前を通り過ぎると事務室の椅子に腰掛けた。

緑色の手術着が血で汚れている。

マスクを外すと、ヤマトと年齢がそう変わらなさそうな顔が現れた。青白い顔はやたらと整っている造形だが、長い前髪で隠れそうになっているその目つきはややきつく、三白眼が印象的だ。その男はズボンに手を突っ込んで煙草を取り出すと、ライターで火をつけた。


「先生、ここは禁煙ですよ……」

「気にするな。責任者はオレだ。」


そう言いながら煙草を吸い始めるのを見て、リヒトが訝しげな顔をする。


「こいつ、ほんとに医者っすか?ヤバイっすよ……。」


ヤマトにだけ聞こえるように小声で言ったつもりだったが、聞こえるぞと言わんばかりに肘で脇腹を小突かれた。

ここでようやくレイジは、2人に視線を向けた。

「お仲間が殺された件で来たのか?何が知りたい。」

「彼らの死因を。それと、凶器は何かを。」

ヤマトが簡潔に問うと、レイジは目を細めた。爬虫類にでも睨まれているような居心地の悪さを感じる。

「2人とも防御創があったことから応戦したものと思うが、死因は頸動脈を切られたことによる失血死。凶器はそうだな……、なたのようなものかな。まぁとにかく、アンタら軍人が持ってるようなサーベルとは別だ。」


なた

リヒトは猟師が使うような、獣を解体する大きめの刃物を想像した。

対して軍人の持つサーベルは刀身だけで長さが83センチもある。犯人がどういう人物かは分からないが、相手は訓練された軍人だ。戦闘になると不利なように思うが……。


「そんなんで軍人が殺せるんっすか?」

「現に殺されてるだろうが。さっき解剖が終わったところだ。見るか?」

「い、いや……、結構っす」

「だな。その眼鏡の兄ちゃんはともかくお前みたいなガキはやめておけ、チビ。」

リヒトのムッとする表情を見届けることもなく、レイジが机の上の資料を何枚か繰り始めた。

「アークレーでも軍人5人が殺された事件があっただろ。解剖所見だけ見たが、あの中のも同じ傷があったぜ。」

「ということは、アークレーの件と今回の件の犯人は第一人物?」

「まぁ、あくまでその可能性があるってだけの話だ。それともう一つ面白いことが。これは先日、解剖した女の所見だ。」

一枚の紙をヤマトに手渡す。

簡略な人体の絵に書き込まれた所見。


背中に切創

下腹部に傷あり

右肺 475g

左肺 441g

心臓 298g ……


覗き込んできたリヒトが「へぇ」、と声を上げる。

「内臓の重さを測るんっすか?」

「臓器の重さを測ることで萎縮や肥大の具合が分かる。そこから、死に至った疾患の推測に役立つこともある。ところがその女の場合は、足りてない物がある。」

ヤマトは文字の羅列を目で追っていく。その目線が、あるところでふと止まった。


が無くなっている意味に、その先の醜悪な思惑が透けて見えて、吐き気にも似た不快感が湧き上がってくる。


「ふざけたことを……。どうやらこの犯人は頭がおかしいようだな……」

「ご明察。その女は子宮をとられている。」


殺すだけならまだしも、臓器まで奪うなんて。

しかも女がである、最たるものを。

殺したから、奪ったのか。

奪いたかったから、殺したのか。


「な、なんの為に……」

リヒトが思わず息を呑んだ。

「さぁな?だがお前も軍人なら覚えておけ、チビ。世の中には想像のつかねぇような変態が存在するもんさ。」

「……。」

さっとヤマトの後ろに隠れたリヒトを見てレイジはニヤリと笑うと、煙草を灰皿に押し付ける。そして何枚かの写真を見せてくれた。女の解剖時に撮影されたもののようで、下腹部の傷を写している。

「普通なら持病や疾患等で摘出されていたと考えるべきだろうが……、これは死んだ後にできた傷だ。つまり、殺してから子宮を摘出している。しかも、ご丁寧に血管の結紮と皮膚の縫合まで終えて、な。」

「こんなことできるのは医者くらいしかいないですよね?」

「だろうな。」

「なら、貴方でも可能ですね。」

ヤマトの言葉に一瞬、場が凍りついた。

何を言っているんだ、この男は。

クロウは引きつった表情でヤマトの顔を見てしまった。

「……お前、面白いやつだな。オレを疑ってんのか?」

「いえ?あくまで可能性の一つを挙げただけです。貴方だって医者なんだから、これくらいは可能なはずだ。」

「何で仕事以外でも人間の内臓バラさなきゃならねーんだ、面倒くさい。オレならもっと楽な方法で殺すね。」

「でしょうね。そうだと思います。」

「……おい、こいつはいつもこんな感じなのか?」

レイジはヤマトを指差しながらリヒトに尋ねた。この男の部下なんて、さぞかし気苦労が絶えないのだろうと。

しかしその部下は「別に、いつもの隊長っすね。」とあっけらかんとしているし、当の本人は「で、この女の事件と何の関係が?」と、何事もなかったかのようだ。

釈然としないものを抱えながらレイジは二本目の煙草に火をつけた。

「問題はこの背中の切り傷……。これもお前らのお仲間がやられたものと同じ、鉈によるものだ。まぁこれは致命傷じゃないが。」

「どういうことっすか?軍人殺したやつが、この女の人も殺したってことっすか?」

リヒトの緑玉の瞳がヤマトを見上げる。考えるような仕草で指を唇に当てていたヤマトが「いや」と言った。

「軍人7人を殺すのと、女1人殺して子宮を取り上げるのとでは、目的が違いすぎる。確かに、二つの事件は同じ人物が関わっているのかもしれないが、

この女を殺した人物は別だろう。」

「この女の人を殺した犯人はまだわかってないんっすか?」

クロウが頷く。

「警察署に戻って、捜査の進捗具合を聞きましょう。犯人の目星がついているかもしれません。もしかしたら、そこから軍人を殺した人物の足取りが掴めるかも……」

踵を返して退出したクロウに2人も続くが、ヤマトが思い出したかのように振り返った。

「最後に。この女の死因は?」

「失血死だよ。遺体のそばに血管から抜いた血液が入った試験管がクソ几帳面に並べられていた。つまり、生きたままじわじわ血を抜かれて死んだんだ。こいつは正真正銘、頭がイカれてるね。」

「……。」

どこまでも悪趣味な。

ヤマトは不快感に目を細めながら、静かに扉を閉めた。






「アイツ、チビって言った!」

警察署に戻る途中、むくれるリヒトにクロウは苦笑いした。

「すいません。レイジ先生、腕はいいのですが、少しだけ人見知りをする方で……。悪い人じゃないんですよ?」

「物は言いようだな。単に人間嫌いなんだろ。」

時は既に夕刻で、眩しい西日が3人の影を長くしていた。もうじき、帝都がまた夜の闇に飲み込まれるだろう。

そんな折、街路樹の下で2人の子供が遊んでいるのが目に入った。

「おーい、お前ら早く帰れよー。お家の人が心配するぞー。」

リヒトの声に振り返った男の子が、「軍人さんだぁ」と目をキラキラさせた。女の子の方が今にも泣き出しそうな顔をしていたので、リヒトは近寄って目線を合わせる。


「どーした?意地悪されてんのか?」

「違うよ!僕じゃないよ!」

男の子が頬を膨らませる。

「風船が引っかかっちゃったの。」


女の子が指差した方を見上げると、赤い風船が街路樹の枝に引っかかっていて、今にも空に飛んでいってしまいそうだった。

「あー……。よし、お兄ちゃんに任せろ。」

リヒトはそう言うと、身軽にジャンプして風船の先の紐を掴んだ。

「ほら、もう失くすなよ?」

人懐っこい笑顔に女の子もつられて笑顔になる。

その様子を遠くから見ていたクロウが、「へぇ」と感心した。

「リヒトさんはお子さんの扱いがお上手ですね。弟さんや妹さんでもいるのですかね?」

「あいつは海軍軍人一家の3人兄弟の末っ子だ。ただ単に精神年齢が近いんだろ。」

それは本人に聞かれたら怒るだろうな、とクロウは苦笑いした。

「今回の事件、軍人の方が捜査に協力して頂けるとは聞いていましたが、まさかヤマトさんが引き受けてくれるとは思いませんでした。」

「総帥の命令だからな……。それに、

あまり私情を挟みたくないが、アークレーで殺された1人が私の同期だったんだ。」

驚いてヤマトの表情を盗み見るが、いつもと何も変わらない。ただその横顔が、少し疲れた様子に見える。西日に照らされた睫毛が、その顔に影を落とした。

「……そうでしたか。それはお気の毒です。」










そんな3人の様子を、静かに窺うものがいた。










あぁ、この時をどれほど待ち望んでいただろうか。 





いよいよだ、いよいよ。








「んふふ、……見つけた…」







それは口元を三日月のように歪めて嗤った。




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