これで最後だからと伸ばした食指しょくし

否定はすれど、拒絶はなく


何度、何度

解脱げだつを求めたか知れぬ

積み重なる形ばかりの懺悔ざんげの跡は

さながらさいの河原のごと


……


これが( )だからと伸ばした舌

迷走しようとも、安寧あんねいはなく


何度も、何度も繰り返す

ごうはらんだ童歌わらべうた

解脱げだつは望まれぬ

幾重いくえにも折り畳まれた虚実きょじつ


ただ


身をかれるばかり

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