第1話 転生と現状

「マルク起きなさい。朝ですよ。」


 俺は母親の声で目覚めた。




 「マルク昨日の練習も無事乗り越えてご苦労だったな。」


 俺をほめてきたのは、父親のセンマ・シュバリエだった。父親も転生者かもしれない名前だな。父親は日本刀という見たこともない武器を使う人だった。




 「センマさんまたマルクをほめてしまったては、調子に乗って訓練をしてしまいます。」


 父を注意した人物は、レレイ・シュバリエ母親だ。




 ちなみに転生してもう5年がたつ俺は15歳になっていた。そしてこの世界には様々なことがあることを覚えた。例えば魔法だが、俺がいた100年前には色分けがされていなかったが今はされていた。炎(赤)


水(青)緑(風)土(茶)白オリジナルだった。そして剣術というのも増えていた。大剣、双剣、刀、オリジナル、そして父の持つ日本刀だった。




 世間では15歳になったらヴォルデ学園に入学をさせるのが一般らしい。俺も来月にその試験を受けに行く。そして普通科、高等科に分けられる。それにしてもヴォルデヴォルデヴォルデと名前を聞きすぎてとてもいやになってくる。早く弟子たちにも会いたいという気持ちも強かった。




 「ただいまー母さん、来月から学園に行く予定なんだけど、ヴォルデ学園ってどういうところなの?」


 訓練から帰ってきたときに、聞いた一言目がそのことで母さんは少しあきれていた。




 「ヴォルデ学園は100年前の大戦で活躍された英雄様3人が直接指導してくれる場所ですよ。」


 「リナ様、ルークス様、リーライ様3英雄様が常に生徒を指導してくるいいところなのですよ。」


 母さんは何故か同じことを2回言ったがそれだけ重要なことなのか。それより不老不死のあいつらがまだ生きてるとかはいいことだけど、俺から接触するのはやめておこう。




 「そうなんだ。その3人のほかに英雄はいなかったの?。」


 母さんに俺のことはどう思われてるのか知りたくて質問したらすごい回答が来た。


 「その3人を育てたのが、ワークスヴォルデ様伝説の賢者で英雄の一人よ。都市の中心に大きな銅像があるのよ。」




どうやら俺は自分が思っていたよりもすごい扱いを受けていたらしい。




そんなことを知って俺は自己満足に浸りながら残りの一か月を訓練で過ごした。

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