【タチバナ】

029 橘の匂ふ昔の…… 句切れなし、散文取り

――――――

  たちばなをよめる


たちばなの 匂ふ昔の 袖の香の するは我が身の 老いばむゆゑか


・たちばなの におうむかしの そでのかの するはわがみの おいばむゆえか

――――――――――


[通釈]

 タチバナを詠んだ歌

 昔のことが色々と思い出されるのは、自分自身が老人めいたからであろうか。


[補註]

・句切れなし。


―――――

たちばなの 匂ふ昔の 袖の香の するは我が身の 老いばむゆゑか

―――――――


[散文取り]

 雨海博洋『文法全解 伊勢物語』旺文社「23 花たちばな(六〇段)」



(令和元年七月七日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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