006 すこしまたまたすこしまた…… 句切れなし

――――――

  夏の更衣ころもがへの心を


すこしまた またすこしまた 掛けおくに 掛けおくほどに またもうつろふ


・すこしまた またすこしまた かけおくに かけおくほどに またもうつろう

――――――――――


[通釈]

 夏の衣替えの趣を詠んだ歌

 日増しに暑くなって、脱いで掛けておく衣の枚数が増えつつ日を過ごすうちに、また一段と、衣服の色も厚みも薄くなって、夏らしくなっていくよ。


[補註]

・句切れなし。


[推敲]

 一句あたりの情報量を減らしていったら、こういう歌になりました。


―――――

すこしまた またすこしまた 掛けおくに 掛けおくほどに またもうつろふ

―――――――



(令和元年六月十五日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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