第27話 報われない恋
次の朝…僕はティナとナギさん…子供達に見送られて仕事に出かけた。
出かける優也の背中をずっと見ているナギを見てティナは少し不安を感じた…
その日…王宮に仕事に出かけるティナと一緒にナギは魔界に帰って行った…
魔界に…ソーディア王宮に帰ったナギは優也に会って二人でドライブした楽しい思い出と、ティナとのラブラブぶりに余計に想いが募ってしまい、ため息の数は減るどころか増える結果となってしまった。
終には体調を崩してナギは寝込んでしまった。ソーディア国王と弟のムラサメはナギの恋煩いと体調を大変心配した…
それから数日後…寝込んでばかりもダメだとムラサメに無理矢理連れ出され、ナギは優也との思い出のエメラルダの森へと足を踏み入れた…
大好きな花摘みをしていると、近くに人影が見えた…よく見るとその人物のすぐ近くにオオカミの姿が見えた…
ムラサメはオオカミを見た瞬間に刀を構えた…しかしナギはムラサメを制した「ムラサメ…ちょっと待って…」
オオカミの側にいたのは優也と子供達であった…優也が持ってきたビーフジャーキーをオオカミ達は食べていた…
「こないだはゴメンね。沢山持ってきたからいっぱい食べなよ!」
ミスとリルは…「かわいいなあ!」「つぎはあたしになでなでさせてよ!」とオオカミの子供の頭を撫でていた…
その姿を見てナギは嬉しそうに…しかしその瞳の奥には報われない恋の悲しさを感じていた。
そんなナギの様子を見たムラサメは確信した…
「姉ちゃんの好きなんはあの男か!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます