笑いについて

芝樹 享

お笑いの歴史

 ひとつに笑いといっても日本には独自の文化があります。

 これは僕自身が考察することなので、もし見解が間違っていることも踏まえて読んで欲しいと思います。いわば自分の思い込みです。


 江戸時代(後期かどうかわかりませんが)には、庶民の間で笑いというものが伝播するようになったとおもいます。そもそもの発端となったのは、それまでは各村ごとの決まりの中で、自然に出てきた笑いというものが、民衆の集う街や都で共有されたことにあると思います。


 もともと日本は、でもあるというのもひとつの要因かもしれません。想像かもしれませんが、悲しみを少しでも和らげようとした昔の人の生きる知恵のようにも思えます。


 江戸には、今で言うエンターテインメントに相当する娯楽が増え、舞台上では、本の中で伝えられてきた日本古来の演劇が盛んだったのでしょう。たとえば、ヤマタノオロチなどの話、里見八犬伝がそれに当たると思われます。

 ほぼ真面目で笑いは一切入っていなかったようにおもえます。徳川の時代が長く続いたことで、少しずつ伝播するようになったのではないでしょうか。

 平和な時代が続きましたが、人災というものも付き纏うものです。笑いはどちらかというと悲しみと表裏一体になったと考えられます。


 時代は進み、明治、大正には笑いというものは、内乱と外国との貿易交渉によりほとんど世に出回らなかったようです。ただ、庶民の小さい輪の中で、笑いというものは息づいていたように思えます。その根本は、おそらく考えるに日本語にあると思います。日本語固有の言い回しです。この頃には、民衆の間に読み書きも増え、大半の人がというものでの笑いが増えたのだと思います。

 江戸時代でも、おそらくはというのはあったと思いますが、一部の人に限られたことのように思えます。


 さらに時代は進み、昭和、平成の時代。江戸から続く落語、漫才に先だって、テレビの普及で日本全国に広まりました。昭和、平成のテレビ番組からお笑いを読み取ると切っても切れないものになったようです。


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