深夜4時に鳴る鐘

 日は上らず、無音。


 スンッと空気が張り詰め、身動きできないような空間に君は戸惑うだろう。


 正面の玄関が突然空いたり、道端から車が飛び出して来たり。


 そんなありもしない想像を奏でながら、ただそこに立ち尽くす君は。


 その世界の支配者だった。

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