第2話

白衣の男は攻撃の隙に指を2本立てて、2階へと合図した。

「2階ね。2階に上ればいいのね。そして2階へはどう行けばいい?」

途端に頭の隅で閃いた。3階へ行ってから2階へ。

建物の間に下へ降りる階段があって、正面に3階の廊下が聳えている。

加速して下って3階へジャンプ。加速して下って3階へジャンプ。

呪文のように唱えながら試みた。

しかし、いま一歩およばず、ジャンプ、ジャンプ、ジャンプ。

くり返し跳び上がってはみたものの、ついにヘトヘトに疲れてしまった。

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