字句の海に沈む
琥珀 燦(こはく あき)
閉ざされた時間の中で
閉ざされた時間の中で。
僕は何を見るのだろう?
閉ざされた時間の中で。
君と二人きり、
閉ざされた時間の中で。
僕等は未来を
過去を見失う
閉ざされた時間の中で。
閉ざされた時間の中で。
今
と
君の体温しか
感じない
僕達は
何処へ行くんだろう…
閉ざされた時間の中で。
導く光は見えずとも
腕の中の
震える小さな
金いろの光。
すなわち
君
がいる
閉ざされた時間の中で。
僕達はそれでも互いの息を幾度も確かめあい
二人
進む先を探り
手に手を取り合い
空虚な頭で
一歩を
踏み出す方角を探る
未来は全く見えずとも
過去の蓄積を総て失いながらも
閉ざされた時間の中で。
空虚な頭の二人で
とこしえに
繋いだ手を離すことなく
共に歩むことを
何度も誓い
空虚な頭の二人で
閉ざされた時間の闇を
眠り息を潜めながら
その「トキ」を待つ
闇を破る時機(トキ)を
息を殺して
二人固く身を寄せあい
待つ
決して狂うことなく
互いの息を確かめながら
…endless
字句の海に沈む 琥珀 燦(こはく あき) @kohaku3753
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます