第16話 無限公理の事(2)

 無限公理 階梯童蒙抄


 いままっすぐな少しも曲りのない線があるとして この線がほんの少し曲がるとどうなるのか?

 まったくまっすぐでない限り円のように閉じてしまいます.

 一本の線あるいは一軸の線を全方向にすると平面とゆうことになります.

 わかりやすくすると球を思い浮かべてその中心から放射対称に つまり中心から球面に向かって全方向に線を伸ばす そして球面を取り除き線が果てなく伸びている状態にすると 高さなど関係なくこれは平面とゆうことになるのです.

 これは果てなくまったく曲がりのない完全平面と言えます.

 反対にすこしでも曲がりがあれば円のように閉じてしまいますから円とゆう形をもつこと 形を持つことは限りをもつこと すなわち円は有限である形なのです.

 したがって 真っ平らであることは無限であることなのです.

 宇宙論的にみるとこのような無限の場 絶対場が存在していると言えるのではないでしょうか.

 絶対とゆうことは ただ一つだけで二つないこととまったく同じことです.

 無限とは二つない絶対状態といえます.

 したがって無限の状態とは相対関係を持つことがない 相対関係が成り立たない とゆうことなのです.

 無限は絶対状態であるので 有限のように閉じたものではないので 無形すなわち形をもたなく果てなく広がり果てなく無限として同一で ただ一つの無限としてただあるとゆうだけの存在なのです.

 このような無限の場は連続して広がっているのではなく連続するとゆうことは相対関係が成り立たたなければ連続することはできないのです.

 宇宙空間はエネルギー場であり全てが相対関係でしか成り立たない 相対場と言えるでしょう.

 絶対 完全同一である無限は連続するものではなく 絶対状態としての絶対場として存在し 反対に宇宙は有限のエネルギー場であり相対関係で成り立っている連続する相対場なのです.

 また無限の場は完全平衡すなわちまったくのバランスをした状態でもあるのです.

 球体を思い浮かべてその中心から放射対称に球面に等しい長さで伸ばしたとして この場合中心から全方向に等価ですから完全平衡と同じです.

 いまこの球面を取り除き全方向に無限に線が伸びているとしても 全方向に等価であるといえるでしょう.

 したがって無限の場は完全平衡とゆうことになるでしょう.

 さらにもうひとつ無限の場の内に在る性質を調べてみましょう.

 全方向に果てを持たないとゆうことは無限に大きい方向だけでなく無限に小さい方向にも果てを持たないはずですが 無限は無形ですから表に現れるものは何も無いのでその区別がないので性質として両義性が潜在していえるでしょう.

 おそらく絶対場では同一のものとして性質として内に潜在していたものが

 宇宙がわずかな平衡の乱れとして開いた時正反対のバランスの対として分離して現れた それがわたし達が知る相対関係の淵源ではないでしょうか.

 次に 無限の場と時間についてですが 時間は相対場で人がかってにとって計量しているスカラ量 方向を持たない量ですが 時間は連続するものですから無限の場には時間はありません 絶対場としてただあるだけです.

 ちょっとした話題として

 円を回ることを無限に回ると表現することがありますが これは人が便宜的にいうだけで 実際は円の直径は有限を意味していて円を回ることは有限としてたんに回っているだけです.


 

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