第2話 空白の5ヶ月間


 10月頭に完結させた「ファンタジーには馴染めない」に10月下旬に書籍化打診。年末に企画会議の予定が何故、当初の予定と5ヶ月もズレが生じてしまったのか。



 それは、イラストレーターさんが決まらない問題でした(多分


 編集さんのサーラちゃん(作中幼女)愛を感想から感じていたので、編集さんが思い描くドストライク幼女を描いてくれるイラストレーターさんに好きに頼んで下さい状態だったため特に異論はなかったのですが、本当に書籍化するのか半信半疑の5ヶ月間でした。


 その間、自分は何をやってたかというと、改稿そっちのけで何故か餃子バーを開店して夜に餃子を焼いていたり、小説投稿サイト作っちゃったり、新作を書き始めたりしてました。


 一応、最初の打ち合わせ時点で、小説投稿サイトを作っちゃう作家は問題ないかの確認は取ってますし、著作権関連の裏取りをしてたりはします。


 まだ出版してませんが、やってみて感じたのは著作権は思ってたよりも強いな(出版社とは主に著作権の中の出版権の使用許諾契約を結びます。独占的な使用許諾です)と、契約を結ぶ前から話を進める所が、カルチャーの違いを感じました。

 周りに聞いてみても発売直前とかに契約書が届くとか、業界の慣習じゃしょうがないのかも知れないですが凄い世界です。改稿とか出版に関する作業委託契約ではなく出版権の契約なので出版前に契約できていればいいのでしょうけど。


 企画を通すためにはイラストレーターさんのキャララフや表紙ラフなどが必要ぽいのですが、他人事ながら企画落としたらイラストレーターさんのラフ作成代ってどうなるんだろうかと心配になってしまいました。こちらは契約内容も違うとは思いますが。



 そんなこんなで一冊分にちょっと足りない「ファンタジーには馴染めない」ですが、業務上の続きを書いて欲しいなー要求を「売れたら考えます」とやんわりと突っぱね、後日談エピソードを10ページほど書き下ろしでさりげなく追加しつつ無事企画が通りました。完結している単行本の予定です。

 番外編は書籍には含まれず、カクヨムのレーベル公式でもうちょっと続きを書く予定になりそうです。


 後、書籍化するしないに関わらず、作家さんは著作権関連の把握はざっくりでもしておいた方が良いと思います。特に出版権とか公衆配信権。ルールを把握してどう仕掛けるのかは法治国家で生きる上では基本ですので。

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