【詩集】『死集』

北谷 四音

俯いて生きる日々

上を向いて歩くには 太陽は眩しすぎて

前を向いて歩こうにも 一寸先は真っ暗闇で

後ろもまた然りだ


抜け出せない日々

思考はぐるぐる渦巻いて

永遠みたいな暗闇にとらわれた


頭が重くなるほど悩みは多い

立ち上がることさえ億劫で

よろけてベッドに寝転んだ


くだらないことばかり 脳にこびりついて

美しい思い出たちは ひどく朧げだ


忘れたい。いや忘れない

もう死にたい。いやまだ死ねない


神に幸せを願っても

「これはお前への天罰だ」と嗤うばかり


今日までにたくさんの人を傷つけてきたよ


地続きの過去未来 やさしい人になりたい


全ての悪人がのうのうと生きていると思うな


僕は君の清算できぬ過去を嗤ったりしない


生きる意味なんてないのかもな

でも死ぬ意味なんてもっとないぜ

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