第13話 ねぼすけの弁明

ここで唐突にカミングアウトしよう。私はねぼすけだ。

ただのねぼすけではない。とにかく酷い寝坊の常習犯だ。


今現在も、そのせいで学校に遅刻している。

ついでにいうと臆病で脆弱な性質が出て授業に出れてない。だってこの時間の授業やってるの、めっちゃグチグチ言うタイプの先生なんだもの。湯豆腐メンタルにはちょっとかなり耐えかねる。


ちなみにだが、これは決してわざとではないし割と仕方ない部分を内包している。

寝坊とそのことについて弁解させてもらおう。


私は、睡眠障害のグレーゾーンだ。

ナルコレプシーだったか、それの性質を持ちながらも、病名つけるには足らない程度の症状だった。

病気について、詳しくはググってほしい。私もよくわからんのだ。

…わかる程度で、ナルコレプシーを簡単に言うと、いつでもどこでも入眠してしまう病気である。


私はそこまで行かない。しかし、布団に入りさえすれば昼でも寝れる。多分好きなだけ寝ろと言われたら半日は余裕で寝るし夜も普通に寝る。割と確信してる。

さらにいえば、授業中の睡魔にうまく抗えない。これでも努力してるし色々試してる。ここまで試した中では、シャーペンを爪と指の境に刺すのがお手軽かつとても痛いし目が覚める。ただ、すぐ寝るから繰り返すことになるけど。ちなみにめちゃくちゃ痛い。集中なんてあったもんじゃない…


このことについてもっと語れば1万字超もありえない話でなくなるので、この辺で止める。需要なさそうだし。


ここまでは、まあ仕方ない部分であろう。

ここからはほんとにただの弁明だ。


私は毎日、罵詈雑言をどしゃ降りの雨のような勢いで浴びせられて一日を始める。

家族と同居している故に、家族に起こされるのだが、彼らは罵詈雑言としか言えない言葉をかけ倒してくる。


私が何をした。連日の寝坊と過睡眠か。自分じゃどうにもならんし他からもどうにもならんと聞いてただろ君ら。特に母。横で診断直に聞いてたのに一番酷いのはなんでだ。


…とりあえず恨み言書いてたら日が暮れそうだから切る。その罵詈雑言への我が反応に移ろう。


覚醒したてで理性の欠片もない私は、どうにか物理精神ともに耳を塞ぐ。もちろん罵詈雑言を聞きたくないからだ。

ただ、最近は物理的に塞ぐと酷くなるというのを覚え、精神面に留めている。

それをいいことに罵倒は悪化してるのだが…


私が受験生であるために、受験とか塾とか卒業とかその辺を重点的に否定してくる。


正直辛すぎる。

何が悲しくて朝っぱらから努力を否定されねばならんのだ。他と比べたらしてなくても、少し前の私と比べればかなり進歩している。

他の人達の伸びと比べて、私の伸び率は割と良い。元が悪すぎたために抜きん出ることはないが、伸びてるのは確かだ。伸びとかぜんっぜん見てくれないけど。成績伸びてても頑張ってない判定。なんでや。

伸びを見てくれないので、塾を辞めさせられかけている。成績が伸びないから、らしい。ちなみに伸びてる。模試も苦手部分が伸びた。ある科目で時間配分ミスして事故ったせいで偏差値はさして変わらんかったけど。

いや君ら、前のと比較してくれ。頼むから。あんたら数ヶ月で底辺から上位いけるとでも思っとんのか。ここ地方トップ高やぞ。さすがに無理だからな?

そして極めつけ、私が何言っても言い訳判定をくらう…

ねえどうして???どうして聞いてくれないのさ????

現在、無理やり塾退会を食い止めているが、受験まで持たないかもしれない。


それはさておき。


罵詈雑言の中で、耳と目とその他感覚を遮断し、へらへらしながら受け流せるようにする。泣けば、お前のせいだろうが、とさらに罵倒が加速するからだ。


そして暴力も追加。肩甲骨あたりが毎日死んでるのはこのせいなのでは?と割と本気で思う。


さて痛みに耐えながら起き上がるためだけに貧弱な筋肉に力を入れ始めると、追加の打撃がくる。力が入らない中それやられたら起きれないのはわかると思う。そのまま崩れる。

そしてなぜ今動いたのに寝る!?と罵られる。意味不である。


なんなんウチの人ら、全員アホなんか??



ともかく。

私はいっつもそういう朝を迎えているわけだ、平日は必ず。死ぬこれは死ぬ。メンタルが死ぬというかすでに死にかけてる。


早く独り立ちしてこの地獄な日々から抜け出したい…もはやその為だけに県外の大学を志望してる…

実力足りないのは知ってるよ…いま付けようとしてるんだよ…なんで今が過程段階って理解してくれないの…なんで今すぐの実力で測ろうとするの…これからもっと伸ばすんだよ…今やってるみたいに…実際伸びてたじゃん…ねえほっといてよ…うるさいよ…


それを言えよとか思ってるあなたへ。

ちなみにだが、これはほぼ言ったことがある。実力云々以降は全て言ってる。それでも理解してくれないのだ。なんでなの…


とりあえず死にかけながらも罵詈雑言受け流して、頑張って私は生きます。できるだけ死なない方向で頑張ります…

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