第7話

ふと思ったことを適当に書き連ねる。

ちなみに、当然のように発端は思いつき。


今回は、高1の時に行ったライブの話。

夏と冬にあったんだけど、冬の方を書いていく。

夏のは、ライブというか、いつも見てる人達が企画をしてるところを生中継(現地観覧)で観てた感覚に近いから。


冬のライブは音楽ツアーだった。

知ってる人は知ってる感じのエンターテイナー、某厨二病企画の人々のツアーだ。

その日はクリスマスイブ、今思えば家族には悪いことしたかもしれない。

反省すれども後悔は全くない。だって、あんな心躍るクリスマス初めてだったから。


単身、新幹線に乗って横浜へ。

完全なる一人旅だった。

一人で県外へ行って、丸一日そこで過ごすだなんて。今ならどうってことないように思うが、当時の私にとってありえないような冒険だったのには違いない。


お気に入りの桜色マフラー、お気に入りの青いリュック、その日のために購入したもこもこ白コート。

人と会う約束をしてたので、目印のサンタ帽を被ったりした。

服装まで思い出せるあたり、心に強く深く刻み込まれた出来事なのだと思い知った。


横浜まで行って、初めて思ったこと。

建物の広さと人の多さ、それらへの驚嘆。

とても広い建物なのに、人が多すぎてとても雑然としている。

人波に流されつつもなんとか電車を乗り換えて、ライブ会場へ。

そこもやはり、人波、というか人塊。

物販の整理券配布開始を待つ人々だ。つまり、同じファンである。

ファンだけでこんなにもなるのか…!!と感動を覚えたのは記憶に新しい。


10分後くらいにスタッフの方が来て、列を作り始めた。

長蛇の列。まさに、長蛇の列だった。

今まで、あれ以上に長く規則正しい列を見たことはない。

途中で2列から3列に変わり、4列になり、美しさを感じさせるほどに統制のとれた動きだった。誰に言われなくても、勝手に動いてゆく。

あの列も、私の中では感動モノだった。


しばらくして物販が始まる。

物販開始から開場まで、出会い厨(という名の合流の約束してた人々)で溢れかえっていた。

私は会う人少なかったので、最終的には海を眺めながら色々考えていた。

何を考えていたのかは忘れたけど、ライブのことだったのは間違いない。


そしていよいよライブが始まる。

2階席だったのでオペラグラスを持参したが、覗き込む暇なんてない。ペンライト片手に夢中になってコールして、パフォーマンスに魅入られ、正気を失ったかのように盛り上がっていた。声が枯れるほどに。


ラストはサプライズ、誰もが知るクリスマスソングのライブVer.をサンタ姿で演奏してくれた。私の中で、クリスマスソングの認識が変化したような気がする。

あれは世界一楽しいクリスマスソングだった!後にも先にも、あれ以上に出会える気がしないほどに!!


初めてのライブだし、コールとかできないかもと思っていたけど、そんなこと全然なかった。めちゃくちゃ楽しかった。

もっともっと色々な記憶はあるけれど、詳しく書いたら色あせてしまう。

強烈な思い出、私の中に残る衝撃が失われるのは嫌だから、ここには書き出さないことにしよう。


思い出せる記憶にはどうしても限りがある。

でもその全てが、私の宝だ。

あの日観た光、青色の海、輝く黄色、燃え上がる赤、そして包み込むような緑。色とりどりの光が、鮮やかに暗闇を彩って輝く。

あの景色は絶対に忘れない。絶対に忘れられない。


私の、大切な大切な思い出だ。

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