パレード
名古屋ゆりあ
一釣さんとあたし
一釣光也(イチヅリミツヤ)、30歳。
1度もカラーリングをしたことがないと言うツヤのある黒髪とメタルフレームの眼鏡がトレードマークの男性社員だ。
身長は183センチで、体型は痩せ型でスタイルはとてもいい。
性格はまじめで、無口で必要なこと以外はあまりしゃべらない。
課内…いや、会社内でも彼の声を聞いたと言う人は少ないんじゃないかと思う。
いい意味でも悪い意味でもマイペースで、常にぬぼーっとしていると言う感じだ。
オフィスの隅っこで黙々と仕事をして、残業はたまにすることはあるけれど基本は定時になったらすぐに帰る人だ。
悪い人でもないし、いい人なのかと聞かれたらそれはそれで答えることができない。
よっぽどのことがない限り、この人とは深く関わることなんてないだろうなとそう思っていた。
そう、彼の意外なその一面を見てしまうまでは。
彼のことをもっと知りたくて、彼ともっと関わりあいたくて、あたしは彼に近づいた。
「――そんなにも俺のことが知りたいんだ?」
気がつけば、あたしは彼に魅せられてしまっていた。
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