ぐだぐだ更年期障害~とあるライトノベル作家の苦闘~

神代創

まえがき

 更年期障害と聞いて、どういう印象があるでしょうか?


 TVCMで描かれているようなお母さんが辛いってイメージでしょうか?


 だいたい、年齢的に子供が独り立ちする頃にお母さんは更年期に差しかかります(結婚・出産の年齢はひとそれぞれなので、違う場合ももちろんあります)。閉経の前後五年といわれるので、45~55歳くらいが更年期になります。

 特に男の子供の場合、就職して親と同居しなかったり、お母さんにあまり注意を向けなかったりで更年期障害に気づかないかもしれません。かくいう私も就職して赴任先が遠方になったため、その時期、あまり実家には帰れず、更年期障害がどうだったのかは後から聞くことになりました。実際には軽い交通事故の後遺症の方がきつかったので、更年期障害はたいしたことなかったと言われましたが、それはそれで息子として申し訳ない思いがあります。

 まあ、更年期障害と聞けば、ほとんどの人が女性特有の面倒な症状――月経がなくなって女性ホルモンが減ってバランスが崩れて色々大変という、ぼんやりしたイメージでしょう。

 実際には女性ホルモンが減ったことで月経が止まり、その減少が緩やかか急かで症状の軽重に影響するようです。


 では、月経のない男はどうなのか。

 少し前まで男には更年期障害などないという考えが一般的でした。今でもそう言う医療関係者もいますし、なにより一般にそう信じられています。

 しかし、実は男の男性ホルモンも二〇代をピークに徐々に下がって行くことがわかっています。なにかの原因でそのスピードが急になった時、女性と同じことが起こります。では、なにが原因なのか。

 というわけで、私に起こったことを書いておこうと思います。


 とはいえ、私は医者ではありません。医者に聞いたこと、自ら調べたことを元に、自分で解釈したものです。ついでですので、ライトノベル作家としての仕事についても紹介がてら書いておきましょう。まあ、とある作家の苦闘の記録として軽い気持ちでお読みください。


 また、男性更年期障害についての理解と、万が一、同じ症状になった人への助けになれば幸いです。

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