僕の夢
くずき
僕の夢
夜、ベッドの上で横になると、必ず君の笑顔を思い出す
そして、窓の方を見て、決まってお祈りをする
どうか、夢の中だけでも僕の恋人になってほしい
そしたら、隣に来て、ただ笑って、話をしよう
君のその右手の薬指の指輪のことを聞いても、怒らないかな?
君の好きなものを聞いてもいい?
なんなら、僕の話をしてもいい?
君のことをどれくらい好きかとか
その指輪のことを知らない僕が、勝手に色々と妄想し、その指輪をどれだけ恨んでいるかとか
完璧そうな君の欠点を見つけられた時、愛せた時の快感は、世界に色がもう一色ふえたように、僕自身を変えさせてくれるとか
けれど、夢の中でも、君はきっと、強情もので、僕に一定の壁を作り、どうせ作り笑顔で、その本心を見せてくれない、教えてもくれない
そんな君に不安を感じ、そこを好きになった自分に気づく
隣に来る君は、いつも通りの君でいい
そして僕は、そんな君を恋人にできた愉悦感に浸る
いつも通りの君は多くを語らない
僕がひたすらに語り、君はその話に赤面していればいい
たった、それだけの願い、夢の中だけでも叶えて
僕の夢 くずき @kuzuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます