僕の夢

くずき

僕の夢

夜、ベッドの上で横になると、必ず君の笑顔を思い出す

そして、窓の方を見て、決まってお祈りをする


どうか、夢の中だけでも僕の恋人になってほしい


そしたら、隣に来て、ただ笑って、話をしよう

君のその右手の薬指の指輪のことを聞いても、怒らないかな?

君の好きなものを聞いてもいい?

なんなら、僕の話をしてもいい?

君のことをどれくらい好きかとか

その指輪のことを知らない僕が、勝手に色々と妄想し、その指輪をどれだけ恨んでいるかとか

完璧そうな君の欠点を見つけられた時、愛せた時の快感は、世界に色がもう一色ふえたように、僕自身を変えさせてくれるとか


けれど、夢の中でも、君はきっと、強情もので、僕に一定の壁を作り、どうせ作り笑顔で、その本心を見せてくれない、教えてもくれない

そんな君に不安を感じ、そこを好きになった自分に気づく


隣に来る君は、いつも通りの君でいい

そして僕は、そんな君を恋人にできた愉悦感に浸る

いつも通りの君は多くを語らない

僕がひたすらに語り、君はその話に赤面していればいい


たった、それだけの願い、夢の中だけでも叶えて

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僕の夢 くずき @kuzuki

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