第14話 青とオレンジ

 今さら何だって言うの。

 微笑みかけるシンデレラ、今は見ているのが辛かった。私は今、そんな風には笑えない。表紙を伏せて、デスクの隅へ追いやる。戻って来た腕に、額を乗せる。

「なんで急に…」

 殆ど溜め息の独り言。

 ――あいつと別れろよ。

 どうしてそんなこと、湊人に言われなきゃいけないの。

 ――はるをあんな風に泣かせるヤツに、そんな資格無い。

 それは湊人が決めることじゃない。

 ――遥自身を見てる。あいつなんかよりもずっと前から。

 そんなの、知らない。今まで全然、そんな素振り、なかったじゃない。

 それに私はもう――。


 ――だから、遥。オレにしろ。


 弾かれたように私は、顔を上げる。そこで横たわる彼女に訊ねられた気がした。

 ――一体それを、誰の声で再生しようとした?

 その声を振り払った。さっき湊人に言われたことなんだから。決まってるじゃない。冷えた手の甲を頬に当てて私は項垂れる。

 私たち、家族同然じゃなかったの?

「…そんな顔で…」

 昼間の湊人の、ぎこちない口元、強張った頬。見たことない、瞳の奥。

「急に『遥』なんて…」

 真剣に呼ばないで。ずっと前からだって、いつからだって、もう関係ない。全部全部、今さらなんだから。




 終業式を終えて、私は制服のまま駅前のファストフード店にいた。ほとんどの学校がこれから休暇に入るらしく、他校の制服を身につけた人もちらほら見える。今の時間帯、お客はほぼ高校生のようだ。


 あれから一週間、夏休みが始まる今日までの間は授業も午前で終わることになっていた。だから湊人の家で夕飯をご馳走になることもなく、私は顔を合わせずに済んでほっとする反面、帰る場所を失ったようで寂しくもあった。

 野球部の地区大会、見鐘台高校は三回戦までコマを進めたらしい。クラスの子たちがそう言っているのを帰り際、耳にした。

 湊人はあれから、何も言ってこないから。結局初戦以降は応援にも行けていない。私が何かしら返事をするまで、ずっとこのままなのかもしれない。

「やだな…」

 待っている間中、私は頬杖ついて外を眺めていた。ひどく憂えた目をした自分を窓が映している。そこから逸らすようにして、青空を横切る雀たちに目を留める。一羽だけ全然違う方角へはばたいていく。

 どうしたらまた家族に戻れる?湊人になんて言えばいい?深く息を吸っては吐いて。何度も考えた問いだった。答えは出ないまま。

 はぐれ雀の身を案じるのは、私を重ねたからかもしれない。


「遥?」

 そこへ、ハンバーガーやドリンクを二人分乗せたトレイを持って、鷹矢くんが戻ってきた。私は慌てて頬から離した手を、それを受け取るために伸ばす。

「どうしたの?」

「ううん。外、見てただけ。ありがとう」

 結局鷹矢くんが中央に置いてくれたので、私はストローの包装をちぎって、紙コップに刺した。

「…最近、遥、ぼうっとしてるみたい」

「そうかな?そんなことないよ」

 オレンジジュースを一口飲んでからそうは言ってみたものの、図星だった。一人になるとどうしたって湊人に言われたことが頭をもたげてくる。このままずるずる、夏休みの間も顔を会わせないまま、気まずくなる一方なんじゃないかって、不安で。ハンバーガーをかじる口も小さくなる。

 大好きなテリヤキなのに、鷹矢くんと食べているのに、今日は味がしない。

「ね、遥。今日これから予定ある?」

「うん?ないよ?」

 顔を上げたら、鷹矢くんはハンバーガーの包みを開くこともせず、じっとこちらを見ていた。どうしたんだろう。まさか、ひょっとして。

「じゃあ、水族館行かない?」

 口周りを指先でぺたぺた確めていたら、唐突にそんなことを言われた。

「今から?」

「うん」

「どうして急に?」

「遥と行きたくなったから」

 一面ガラス張りのこの店内には、いっぱいに夏の日射しが降り注ぐ。特に窓際のここは。

「ね?」

 その光に透かされた鷹矢くんの笑みが溶けていきそうで。躊躇う間もなく私を引き寄せる。

「…うん」

 だから食べかけのハンバーガーを置いて、私も笑顔を返した。




 電車を乗り継いで三十分、私たちは目的地に到着した。最寄り駅から水族館の入り口までは、色々な海の生き物がタイルで路面に描かれている。小さな子たちがイルカだサメだと言い合いながら、飛ぶように駆けていく。それを見送って、道沿いにある噴水の、水飛沫のある景色に涼感を得た。


 館内は本当に寒いくらいで、夏を忘れさせ生き返るよう。一応まだ平日だからか、そこまで人も多くなかった。薄暗く静かな空間に、ぼうっと光る一面の青。

「見て、鷹矢くん!ジンベエザメ」

 ゆるい下り坂の順路は、この巨大な水槽をぐるりと囲っている。エイがひらひらと漂い、小魚が群れをなす中を、悠然と横切っていく堂々とした姿は圧巻だった。

「大きいね。初めて見たよ」

「そうなんだ?…あれ、でも私もかな?」

「ここには来たことないの?」

 言われてみれば、私だって水族館は初めてだ。テレビとかで映像はよく見るから、あまりそんな気はしなかったけど。

「うん…小さいときから両親とも、仕事が忙しかったしね」

 あまり家族で出掛けた記憶は無い。年に一度旅行へは行っていたけど、週末、こんなふうにちょっと気軽に遊びに行くって、たぶんしたことない。

 当時は、それを寂しいと思ったことはなかったと思う。当たり前だったし、そういう気持ちすら分からないまま中学を卒業したから。だから私はなんでもない顔をしていたはずだけど、

「そっか…じゃあ今日はとことん見て回ろう」

 鷹矢くんはきゅっと手を握ってくれる。

「…うん!」

 もしかしたら、そんなふうに見えたのかな。だって、今は、もっと家族で思い出を作りたかったと思うもの。

 湊人の家で毎日おかえりと出迎えられて、出迎えて、一緒に温かいご飯を食べて。些細なことで言い合って、いくつになってもおかずの取り合い。何でもない話もその全部が大切な時間で、ああ、これが、家族なんだなって、知ってからは。

 だから、失いたくない。壊してしまいたくないよ、湊人。

「遥」

「…」

「遥?」

「…えっ?」

「考え事?」

「…ううん、なんか、みとれちゃって」

 咄嗟に言い繕うのは上手くない。結んだ手はいつの間にか強くなって、そこから、心の内が吸い取られそう。湊人のことを考えていたって、知られてしまう。瞬きをするでもないのに震える睫毛を、彼は見逃してはくれないから。

「…」

「…」

 私は瞳を逸らせない。沈黙を引っ掻くように、乾いた唇が開いては閉じてを繰り返す。

 いつの間にか、ジンベエザメは青の奥へと潜って行った。移り変わる海の模型は、二度と同じ景色は見せない。

「…進もっか」

「…うん」

 真っ青な水槽に照らされた鷹矢くんの微笑みも、同じに見えて本当は、少しずつ移ろいゆくこと、

「あっち、熱帯魚がいるみたい」

 私は知らずには前へ進めない。




 横一列に小さな水槽がいくつも連なっていた。朱と白のストライプが目を引くカクレクマノミをはじめ、黄色やブルーの鮮やかな魚たち。それぞれの棲み処で華やかな体を翻している。

「綺麗ー…」

 よく顔を近づけて見たら、魚たちもそれぞれ表情が違うみたい。思ったより可愛らしい顔つきに、愛着が湧いてくる。この瞬間だけでも、悩みを忘れさせてくれそう。

「ふふ、なんか可愛い」

「元気出た?」

「うん。本当、元気の出る色、してるよね」

「…」

 あれ、返事がない。水槽に映る鷹矢くんの横顔は、目まぐるしい程犇めく色彩の中へ、沈んでいた。心配そうな、不安そうな、もの哀しいような。そんな面持ちで私を見ていた。

「…?どうしたの、鷹矢くん」

 私もガラス越しではない、隣の鷹矢くんをそっと見上げる。仄かに青を帯びているせいかもしれないけど、それだけではないような。

 彼の口が徐に開く。

「…林堂くんと、何かあった?」

 頬が冷えた。見開いた私の両目は、青白いゆらぎを映す鷹矢くんの瞳を、しっかり見返すことができない。

「元気ないの、そのせい?」

「…なんで、そう思うの…?」

「…分かるよ、好きな女の子のことくらい」

「…!」

 ゆらゆら、たなびく緑や赤。クリアな青の世界で、魚たちは変わらず色を見せつける。そんな静かな空間を壊さないように、滑らせるようにして鷹矢くんはゆっくり前を向き呟いた。

「好きって言われた?」

「…っ!」

 私が息を飲む音のほうがうるさいくらい。

「…聞いたの?湊人から」

「ううん。林堂くんとはあれ以来話してない」

「じゃあ、どうして」

「さっきも言っただろう?」

 そうしてやさしく見つめられたら、私は観念するしかない。

「…」

 反響することなく、どこまでもそっと、青に飲み込まれていく会話。私はすでに視線を落としていた。手すりに掛けたままの私の腕に、絶え間なく波が描かれていく。

「…ずっと前から気づいてたよ」

「え?」

「林堂くんが遥を好きなこと」

「うそ…!?」

「本当だよ。だって、僕は遥をずっと見てたんだから」

「…」

「確信したのは文化祭の準備のとき」

「…」

 再び彼の横顔を見上げるけど、その表情に変化はなかった。頬も唇も淡々と、両目には不安定なブルーを抱き締めて。

「だからイブの時、帰したくなかった」

「!」

 揺れてしまう、瞳。

「林堂くんが、連れていっちゃうと思って」

「それは無いよ…だって、湊人は…」

 ゆるく首を振る私を、鷹矢くんの言葉がすぐに止める。

「そう思ってるのは遥だけだって、はっきりしたんだろう?」

 無情とすら思える響きは、この穏やかな色をも割ってしまいそう。

「…!」

 言わないで。

「林堂くんは、遥のこと、女の子として見てる」

 この一週間、ずっと叫びたくなるくらい考えてきたことを。

「でも、私は…」

 目の前から離れない、あのときの湊人の顔。

「僕だって、負けないつもりだよ」

「え…?」

 そこに割り込む、鷹矢くんの眼差しは、

「…遥は、どっちを選ぶ?」

 懇願するように。

「どっち…って…」

 消え入りそうに。


「…僕を選んでよ、遥」


 弱く響く、鷹矢くんの声は、どこまでも青いこの世界を僅かに揺らす。魚たちが騒ぎ出すには充分だった。

「鷹矢くん…?」

 瞬きする間もなく表情を変える箱庭は、ざわざわと蠢く私たちの心そのもの。

「…」

 どうしてそんなに、哀しい顔をしているの?湊人を選ぶはず、ないのに。それは鷹矢くんも分かって――。

「…!」

 私ははっとした。深いブルーを吸い込んだその瞳に、彼を見た。

 考えないように飲み込み続けていた私の中の衝動が、引きずり出されようとしている。澄んだ海色の力を借りて。

 強く捕まったらもう逃げられない。振り切らないと帰れない。

 私は目を逸らした。必死で逸らした。

 頬に映る、揺らめく水面はまるで涙の通り道。私の視界は滲んでいく。

「選ぶとか、そういうんじゃないの。湊人は、家族で…」

 じわり、見えなくなる。

「…大切なの。だから…」

 泣いていると知られたくなくて、顔を背けても、色が次々弾けていく水槽が克明に映してしまう。鷹矢くんは私を追いかけるように、一歩足を踏み出した。

「ごめん、大人げ無かった」

 肩に添えられた手がやさしすぎて、心許なかった。

「僕の感情ばかり、優先させちゃって」

 本当に消えてしまうんじゃないかって。

「…!」

 そう思ったら。

 私はぱっと振り返り、真っ直ぐ鷹矢くんを見据える。

 力なく微笑う鷹矢くんは、確かにそこに――良かった、ちゃんと、いた。

「ううん、私のほうこそ…うじうじして」

 目尻をピンと払って、はっきりと笑顔を。

「お陰でちゃんと話さなきゃって、思った」

 そうしたら、鷹矢くんもいつものように、笑ってくれるよね。

「林堂くんと?」

「…うん。ちゃんと、伝えてくる」

「それがいいよ。林堂くんなら遥の気持ち、ちゃんと受け止めてくれる」

 やさしく、やわらかく、結び直してくれた手を私もぎゅっと握り返すから。

「…うん…」

 だから、どこにも行かないで、いてくれるよね。




「綺麗なホームランだったね」

 日が傾き始めていた。木が取り囲むようにしている市民球場では、ひぐらしの鳴く声が少しずつ存在感を増してくる。私の白いワンピースも、夕色に染まりつつあった。

 こうしてまた、剥がれた緑の柱にもたれて、私は湊人が出てくるのを待っていたのだ。

「…来てたのかよ」

 私の投げた声を、少し離れたところで受ける湊人は、いつもよりたくさん荷物を抱えながら影と泥に塗られていた。

「…下手くそ」

「は?おまえ今褒めたばっか…」

「違うよ、嘘が」

「…」

 小さなとんぼが、私たちの間にひととき留まって、そして横切っていった。

「私が来てること、気づいてたくせに」

「べつに…」

「だから怒鳴られてもフルスイングしてたんでしょ?」

「ちげーよ、自惚れんな!」

「私にはその権利、あると思ってたんだけど」

「…その気もねーくせに」

「…」

「…」

 会話が途切れたら、不思議と声高に鳴くひぐらし。そして段々とまた先細っていく。その息継ぎの間がたまらなく長く感じた。

「…ごめんね、湊人」

「何が」

 長く伸びた私の影も届かないほどの距離。それが自分勝手にもの悲しくて、

「好きとか、嫌いとかじゃないんだ、湊人のこと」

「…」

 言葉にするたび、

「もっと、大切な家族だから」

「…」

 喉がつぶれそうになる。

「これからも、そうでありたい…」

「…」

 こんなの我が儘過ぎるって自覚していても、

「私、湊人の家に、帰りたいの…」

「…」

 ずっと家族でいたい、この気持ちにだけは嘘をつけないから。

「今日までみたいなの、もうやだよ…っ」

「は……」

 しばらく黙っていた湊人が、小さく何かを言いかけるけど。

 こんなに遠いんだもん、聞こえっこないよ。

「あーっ、もう」

 呆れてる、私の身勝手さに。だって、ほら、足音だって荒っぽいし、

「…っ!」

 頭を掻き回す手も、乱暴で。

「…泣くな」

 だけど声だけは優しくて。

「みな…」

「俺が悪かったよ」

 仕上げにポンと、絡まった髪に大きな掌を乗せた。

「…ううん、嬉しかったよ…本当に…」

「じゃーなんで泣くんだよ」

「…分かんない…」

 下手くそなのは私もだった。理由ならちゃんと分かっている。とっくに失ったと思っていた遠い日の恋を、実ったそばから落としたから。

 この手で。

 でも今は、零れる涙と一緒に嘘も流して。

「分かんねーのに泣かれると、オレが困るんだけど」

「ごめん…」

  だけど、秘めておくには大きくなりすぎていたみたいだった。ずるいけど、好きと言ってくれたあなたに、真実の一部を欠片だけでも。

「…でもね、私も湊人のこと好きだよ」

 笑顔で言うから、どうか笑ってはね除けて。

「さっき好きでも嫌いでもねぇっつってたのはどこのどいつだ」

「違うよ、好きとか嫌いとかじゃないって言ったの」

「どっちでも一緒だろ、もう」

「違うもん」

「はいはい…てか、はー!くそ。…あいつと同罪か」

「え?」

 わざとらしく派手にため息を空へ打ち飛ばしたら、湊人は少し大人の笑い方をした。オレンジ色に支配されたこの一帯が、余計、私にそう見せたのかもしれない。

「泣かせてるし、オレも」

「オレ…も?」

「あれから泣かされてないだろうな」

「…鷹矢くんのこと?」

「他に誰がいんだよ」

「ふふ、うん、大丈夫…」

「はるの大丈夫はアテになんねーからな」

「…」

「なんだよ、変な顔して」

「…ううん…ありがと、湊人」

 また、そうやって、呼んでくれるんだね。

「振られて謝られて感謝されるって、オレもう意味わかんねーんだけど」

「いいじゃない。ありがと、湊人」

 満面の笑みを向けるけど、湊人はもうキャップを目深にして歩き出していた。

「はーあ!帰るぞ、負けたけど今日、ハンバーグだってさ」

「本当?やった!」

 私は跳びはねるようにして、すぐにその隣に並ぶ。

「立ち直りはええ…」

「ふふ、湊人だっておばさんのハンバーグ食べたら、立ち直るでしょ?」

「…何から?」

「何って…えー、と」

 私は目を泳がせた。

「どっちにしろ、当事者の台詞じゃねぇな」

「ちょっと、試合に負けたのは私のせいじゃないでしょ?」

「はるが来なかったら監督の言うこと聞いてたよ」

「ええ、私のせいなの?」

「当たり前だろ」

「えー…」

「ほら、早く歩けよ。置いてくぞ、」

 ちょっとだけ涼しくなった風が連れてくるのは、夕闇と、

「はる」

 家族の呼ぶ声。


 少し背の高い影を、追いかけるようにひらり広がるスカート。歩幅の違う分、私の脚は忙しい。

「お腹すいたねー」

 風に乗って、泥のにおい。釣られて湊人の横顔を見る。

「今日は食うぞー!」

「今日も、でしょ?」

 ありがとう、湊人。私の気持ちを受け止めてくれて。なんでもない顔をしてくれて。

「いちいちうっせーな」

 自分の気持ちを真っ直ぐ投げられる湊人は、やっぱり強いね。

「ふふ」

 約束する。私も、首を振り続けていたこの思いに、頷いてみる。言えずにいたことを、今度は飲み込まないでちゃんと伝えるから。

 私はひっそり、胸に手を結ぶ。ガラスの靴のありかを確かめた。

「…」

 そして、心から笑い合える結末を見つけてみせる。

 湊人を心配、させないように。


 ふたつ並んだ影は坂を上る。間をゆっくりと夕陽が沈む。それくらいの距離が丁度良い。これが私たちの、いつも通り。

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