私の世界

さち

第1話 Escuela primaria y secundaria

Arrogancia

今まで私は、不思議な世界を生きてきた。むしろ世界が私についてくるような感覚だ。


例えば、小学校の時、僕は常に一番だった。クラスが学校が、身の回り全て起こることが、僕を中心に回っていた。とても小さな学校であったことは確かであるが、僕に関係ない世界など存在しないようであった。テストなんていつも一番、なぜ周りが出来ないのかわからなかった。授業でやることなんて、わかりきっていることじゃないか。なぜ受け入れられないのかわからない。友達?もちろんいるさ。常に友達に囲まれて生きてきた。忘れ物をしてしまった時、どうするかって?焦る?泣く??

そんなこと必要ない、だって僕が中心だ。僕がやりたくないと願えば、それはもちろん叶えられる。授業がなくなるのだ。

 そんな折、1回目の事件が起こった。学校でものすごく嫌なことがあった、気分が荒れた、授業がなくなればいい、学校がなくなればいい、少し強く願っただけなのに。地震が起きてしまった。未曾有の災害だ。今でも思い返せば怖くなる。願ったから起きたのか、ただただ私の知らないところで起きたのか、そんなことわからない。神でもない限り。でもあの頃の僕は傲慢で、自分が世界の中心だと思っていた。言ってしまえば、この世界の神に等しい存在な気がしていた。だから、私は感情を抑えることにした。今までみたいに、世界の中心だと奢ることをやめた。自分は、傍観者で、観察者。世界の外から、出来事をただただ眺めて、積極性なんて捨てて干渉しない存在のように振る舞った。これでいい。

 中学校、私は一番になることをやめた。努力をしないことにした。。それでも、相変わらず、俺が忘れ物をしたら授業ではそれを使わないし、私がしたくないと思えば、天候を理由に授業が中止になる。それに、努力をしなくたって、出来ないわけじゃない。部活だって、一年で新人戦のレギュラー入りをしたし、テストだって、頑張らなくても成績は良かった。でも私の手の届かないところが増えてきた気もする。まあ仕方がない、私が優秀すぎてみんな頼ってくる。こんなようじゃ、手に負えなくなるのも仕方がない。でも、、、なんか物足りなさがあった。部活の顧問に言われた言葉が胸に残る、「お前はなんでもできる、でも人に言われるまでそれをしようとしない。」

 なんでダメなんだ

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