第40話男子には男子を

何かがおかしいと最初に気づいたのは、奈栖架だった


「おい、寺井どうした?」

「いえ、先生何もないですよ、ああ、ああ」


(待てよ確か寺井ってーー)


「お前、なにかにつかれてるな」

「ばれたか」

寺井の後ろの暗い影がしゃべる


「なるほど、さしずめ女に対する怨念(おんねん)それがお前なんだろう、影嫌い」

影嫌いとよばれたその黒いものは笑う


「まさか、我を知る者がいるとはなー」


「安心しろよ――俺は道楽者で医者で、先生で鬼なんでね」


奈栖架さんのはだがあがくなり、角が出る

「わりぃな、寺井――少し我慢しろ」」


「許さないあの女どもは、、、」陰から黒い触手がでる


奈栖架さんの体からーー鉄の板が出る、守る


「じみに、いやらしいですね、先生」


数が多くなりーーするどくとがる、武器


だけどーーほほえむ奈栖架さん、石英せきえい


昔から、こうぶつとい石は、清めの力を持つとされる

アメジスト


オパール、金剛石ダイヤモンド瑪瑙メノウ


「ぐ、、、ぐはははははははあはははh」

す、すごい、石が清めていく


「とどめだーー」投げたのは「乳香(にゅうこう)」とよばれる


呪術に使う――油

「ぐわああああああ、おのれええええ」浄化されーー触手が消えていく


「俺の生徒に手を出したら、だめ、だぞ💛」

「おのれえええええ。鬼がああああああ」


影は、ほうほうのていで逃げていく

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確定事項は、二つの物語を継ぐ者にまみえる きりぎりす @yukwe

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