第1話 おいおいどうしたんだいイケメン
私は
あと一年ちょっとで卒業だし青春を謳歌するぞー!
そんなことを思っていた時期が、私にもありました。
あれですよ、あれ。
最近流行りの地面がパアァって光って突然知らない所にいるっていう、
……勘弁して……。
あと一年だし~とか思った所なんですけど。
そんな想いと若干の現実逃避を込めて小さくため息をつくと、目の前に灰色の髪と赤い瞳をしたイケメンが見えた。
……本当にイケメン。少なくとも言葉では言い表せない程度にはイケメン。
しかし、何故かそのイケメンは驚いたような顔をしている。
おいおいどうしたんだいイケメン、イケメンが台無しだよ?
なんて心の中でイケメンに語りかけていると、突然イケメンが
「はじめまして、
突然のことで混乱しているのは重々承知しておりますが、抑えられませんので率直に申し上げます」
あ、これはやっぱりよくある『勇者になってくれ』的な____
「
____……は?
なんで私、突然イケメンに召喚されて突然イケメンにプロポーズされてるんだろう。いや本気でどうしたんだいイケメン。
「唖然としているお姿も素敵です」
……うふふ、おそらきれい。ここ室内だけど。
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