とある、ちんちん日本終末論。

ヤマナシミドリ/ 月見山緑

 まず始めに宣言しておく。

 題材が題材なので不真面目に思われるかもしれないが、私がこれからする話はいたって真剣なものだ。オチなどない。面白みを求めるのはお門違いだ。


 そして私は陰謀論者と呼ばれるような人間では決してない。

 私はあの類の人間をこの世で一番――いや、一番は言い過ぎだが、しかしそう言う誇大な表現をしたくなるほど嫌っているのだ。

 陰謀論を語っている間は賢人でいる気分になれる。この世の真理を知った気になれる。愚かな無学者が傾倒するものそれが陰謀論だと私は認識している。


 ――閑話休題。本題に戻そう。


 ああそうだ、これも言っておかなければならない。これだけは言っておかなければならない。

 私の頭は正常である。狂ってなど、決していない。


 ……なぜこんな、わざわざ自ら読者を手放してしまうような長くてくどい前置きをしているのかというと、これからの私の話はあまりにも荒唐無稽で、一見すると狂人、もしくは馬鹿の阿呆な戯言だと思われてしまうからだ。


 ――さて。

 これで十分だろう。いや、これだけの前置きをしてもまだ足りないと私は思うが――この辺りにしておこう。


 ようやっと本題に移ろう。

 私はシンプルが好きだ。だから、シンプルに私の主張を伝えよう。



 ちんちんが、日本を滅ぼすのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る