おおみや差しライブ~すゑひろがりず・金属バット編~ 2020/9/19


 好きな芸人さん同士が二組きりでライブするということで、わくわくしながらライブチケットを購入。ネタのスタイルなどが正反対で、共通点と言えば大阪出身で、マイルド軍団の一員だということぐらいの二組だけど、お互い、大阪での苦楽を共にしたとあって、色々知り尽くした仲だということは、後々判明する。

 吉本のライブ配信は、スタートしてから二十四時間は見ることができるのだが、私が勘違いしていたせいで、ライブのメモを取る前に見れなくなってしまった。そのため、うろ覚えの部分があるので、その辺りはご了承ください。






 舞台上に、二組が登場してからの挨拶。いつものように、小鼓を叩きながらの挨拶をするすゑひろがりずに、楽器が無いので、しっとり挨拶をする金属バット。

 すゑひろがりずから、あんまりはしゃいでいる所を見たことがないと言われる金属バット。三島さんから「飛び跳ねて喜んだりするのか?」と言われて、「コーナーで勝ったらやりますよ」と宣言する小林さん。


 金属バットから、すゑひろがりずの人気がすごく上がったという話へ。一番グッズを売り上げているなんて、少し前まであり得なかったとか。

 しかし、二三年前には金属バットが同じような状況だったという南條さんからの指摘。金属バットには出待ちがたくさんいたが、このご時世ではそういうこともないので、未だに人気があるのかどうか懐疑的だという三島さん。


 目に見えないファンがいると、大きな風船に潰されるようなジェスチャーをする三島さん。このジェスチャーはよくすると、小林さんから指摘される。

 そこで、南條さんから、三島さんのエピソード。リモートでの収録で、画面の向こうの相手から何かしらの攻撃を受けて、後ろにひっくり返るというリアクションをした三島さん。しかし、ひっくり返りすぎて、後ろのインターフォンの受話器を落としてしまい、さらにそのボタンも押してしまい、エントランスのドアが開いてしまったという。


 そして、マイルド軍団から抜けたいという話をするすゑひろがりず。南條さんは、「マイルドこそわが命」というTシャツをもらって、パジャマにしているという。そのTシャツがベランダで干しているときに、風で飛ばされてしまった。

 見失ってしまい、探すのも諦めていたところ、マンションのエントランスにかけられたという。マイルド軍団が住んでいることが近所にバレてる! と思いつつ、誰にも見られないように深夜こっそり取りに行った。


 三島さんも同じTシャツをもらったが、二三回洗ったらプリントが落ちてしまった。友保さんは、もらったその日に捨てたという。

 小林さんは、ライブとかに着て来るらしい。それ以外は、家で飾って、それに向かって手を合わしていると話すと、一番忠誠心があるとツッコまれる。


 それから、なぜか三島さんがネットで買った軽石の話に。踵専用のそれを使って角質を落としていたら、踵がピカピカになったので、今度は腕で試してみたら、悪くなってしまったという。

 その話を、一番笑って聞いていたのは南條さんだった。金属バットから指摘されたように、お客さんの方も静かだったり。そのままオープニングトークは終わり、ネタのコーナーへ。






 ネタの一発目は金属バット。足の角質の話でオープニングトークが終わったことをツカミで話す。

 タイトルを付けるのなら、「充実した一日」。昨日、充実した過ごしたと話す小林さん。ボールを蹴るようなジェスチャーをするが、それは友保が予想したサッカーではなく、自販機を蹴るという行為だった。


 それから、小林さんの一般的なそれとは全然異なるジェスチャーが次々と繰り出される。友保さんのツッコミにも、あれな言葉が出てしまうほど。

 とうとう、最終的に法に触れるような行為をジェスチャーで表す。流石の友保さんも、それに対しては怒る。ところで、そのジェスチャー、ネタを二人で作っている金属バットでは、友保さんが考えたボケだと勝手に思っている。


 続いて、すゑひろがりずのネタ。金属バットの漫才を受けて、楽器を持たずにああいう喋くりでやりたかったと嘆く南條さん。

 タイトルは、「ゾンビ退治の実践」。ゾンビを退治するゲームをやってきた三島さん、実際にゾンビが現れても倒せるというので、やってみることに。


 南條さんが「ぐらら、ぐらら」と言い続けるゾンビとなって後ろをうろついている間、三島さんは名乗りを長々としている所為で、首を噛まれてしまう。二回目のチャレンジをしてみることに。

 このネタは、私が今まで見たすゑひろがりずの漫才で一番アグレッシブな漫才。舞台狭しと動き回るお二人の姿が楽しい。また、ゲーム実況から好きになったファンに対するサービスのようで、この題材はすごく嬉しかった。






 続いて、対決コーナーへ。

 最初の対決は、「誰が、誰を、どう思っているか」ゲーム。四人の名前が入ったくじを引いて、「誰が、誰を、どう思っているか」を「誰が」役の人以外が当てるという内容。


 最初のテーマは、「三島が小林のかっこいいと思っているところ」。三島さん以外の三人が考える。幅が広いので、三島さんは喫煙所で見ていてかっこいいと思っている所というヒントを出す。

 南條さん「煙で竜を作る(絵)」、小林さんの回答は、申し訳ないがド忘れしてしまった。友保さん「舌使いなどで、俺より壁舐めてきたなと分かるところ」

 三島さんの回答は、「壁に寄り掛かった時に組んだ足の長さ(足だけの絵)」。まさかの「壁」という単語からスタートしたので、みんなびっくりしていた。


 次のテーマは、「南條が友保のモテてそうと思うところ」。三島さん、シンキングタイムの中でうっかりテーマを忘れてしまう。

 勘で書いた三島さん「死神感」、小林さん「死神感(頬骨が浮き出た友保さんの似顔絵)」、友保さん「自分がバイクを持っているので、大阪城の女に原付で会いに行く」という南條さんの暴露トークが飛び出す。


 慌てて怒り出す南條さん。答えの「舞台上では見せない笑顔」をフリップで出してももちろんウケない。

 さらに、南條さんの過去の暴露は続く。四人の姫君に原付に乗って会いに行っていたため、サザンクロスと呼ばれていたらしい。三島さんにサザンクロスの和風変換を振られて、南條さんは「南條十字星」と答える。


 爆笑の余韻を引き摺りつつ、次のコーナーへ。今度はアクリル似顔絵。アクリル板を挟んで向き合い、そのアクリル板に似顔絵を描くという内容。ちなみに、勝った方はギャラアップ。

 最初はすゑひろがりずの挑戦。三島さんが南條さんを描くことに。なかなかうまくなぞれた南條さんの顔。その東西南北を結ぶように、美しい十字星が輝いていた……。


 続いて、金属バットの挑戦。小林さんが友保さんの顔を描くのだが、今日だけで二回目である。こちらも上手く書けていたが、髪の毛のボリュームがアップされていて、体が小さく、まるで納豆の藁に包まれているように。後ろに小さく鎌も付いている。

 判定はお客さんの拍手によって行われたのだが、どちらも同じくらいの大きさ。そこで、どちらがよりサザンクロスかという質問によって、すゑひろがりずがたくさんの拍手をもらい、勝利した。


 三つ目のコーナーは、コンプライアンス死守ゲーム。これから、西洋の中世時代の絵画が出てくるのだが、それらは股間が丸出しになってしまっている。配信のお客さんに見せないように、すぐに股間が書かれているパーツを取ってほしいというゲーム。……説明してもよく分からない。

 こちらのコーナーは三番勝負。四人が後ろを向いている間に絵画が張られたボードが登場し、一斉に探し始める。最後の絵画は人がたくさん描かれているので、大の大人四人が「どこ? どこ?」と大きな声で言いながら股間を探している図は可笑しかった。そして、なぜか南條さんが才能を発揮し、二枚の股間を発見する。


 最後のコーナーは大げさジェスチャーゲーム。ジェスチャーによる伝言ゲームなのだが、二人目、三人目の人とだんだん大げさにしないといけない。順番は、並んでいるまま、南條さん、三島さん、小林さん、そして回答者は友保さんとなった。

 最初のお題はIKKOさん。南條さんと三島さんは分かりやすくできていたのだが、小林さんでジェスチャーが忍者のようなものに。これは答えられるかな? と思っていたら、友保さんは、原付に乗ったジェスチャーをして、南條さんに怒られる。


 今度こそはと、二回目のゴリラのお題に挑戦。南條さんと三島さんは難なくできたが、小林さんのジェスチャーは、全てを無視して原付をキックして発車させるというものだった。

 南條さんは怒り、思わず前に出て「配信もやめ!」と叫ぶ。その一方で、実際の原付はキックするタイプではなかったと、正しい乗り方をレクチャーする。


 そうしてエンディング。コーナーでより勝利した方が、ギャラアップというルールだったのだが、司会進行役の南條さんが疲労困憊だったためか、うやむやになっていたような。こんなにいじられたのだから、致し方なし。

 「金属バットはどうだった?」と振られた時、小林さんが「楽しかったでーす」と、まるでマリオがコインを取るときのようなポーズで大ジャンプ。一時間ぶりの有言実行に、拍手笑いが起きていた。






 南條さんに対するまさかの暴露が出たうえに、それを躊躇なくいじっていく金属バットに、珍しく悪乗りする三島さんという構図もなんだか新鮮だった。南條さんは金属バットに対して、「人が嫌がることするときだけ生き生きしよって!」という魂からの言葉も飛び出すほどにヒートアップしていた。

 最初は和やかで、旧知の仲らしいなぁとほのぼのしていたのだが、やはり金属バットというべきなのか、予定調和をぶっ壊して、思いもよらない流れに腹を抱えて笑っていた。水と油の二組ではないかと勝手に思っていたのだが、それゆえの化学反応の大爆発が素晴らしい。


 それから、今回の二組の漫才は、この先、テレビやM-1などで披露するかもしれないと、勝手ながら殆どを省略しました。ご了承ください。

 本当にヤバいのは南條の一言を、体感できて大満足のライブだった。ただ、もう一言だけ。二回目もちゃんと見たかった……。


































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