28日目 田原ー蒲郡
二度も泊まると愛着の湧いて来たホテルを出発。今日で渥美半島とはお別れ。豊橋駅を経由して、蒲郡まで行く予定だ。
まずは県道に出て国道259号線に向かう。
愛知名物綺麗な県道から国道に……って、歩道が消えて高架になっているし! 地図だけ見ているとこういうことがあるからたまに焦る。幸い、並行して通る道もあるのでそっちへ向かう。あの国道は別の所なら歩けるのか、ずっと高速道路みたいになっているのか分からない。
けどこの辺りはもう都会なので、色々な道があるから無理しなくても良さそう。
再び国道が見えてきたけど……また坂になっている。やっぱり高架なのか。
いちおう歩道があるから大丈夫だろうけど。不安になりつつ登って国道に合流。横断歩道もあるから徒歩でもいいんだろう。
なんて思ったら下に川が見えた。なるほど。普通に橋のために高い位置にあったようだ。ちなみに地図で見ると……読めない。「虫へん」に「見」川なんだけど。仕方なく、虫・見で検索すると「しじみ」だった。あの一般的な貝のしじみってこういう字を書くのか。勉強になりました。
その蜆川を渡ると、普通に左右に畑、そしてロードサイド店が立ち並ぶ普通の国道になった。歩道もしっかりしていて歩きやすそう。
あとはこの道をまっすぐ進めば、目的の豊橋駅だ。
それにしても渥美半島が平野だと思ったけど、渥美半島から見るこの辺りも平野。さすが濃尾平野ってやつかなって思ったけど、ここは尾張じゃなくて、まだ三河だっけ?
「ようこそ豊橋へ」の看板。さぁ豊橋に帰ってきました。
国道が段々畑道に入ってきたと思ったら歩道がなくなってしまった。仕方なく右の畑道を突っ切って、国道の右側を平行して進む脇道で先に進む。右も左も前も後ろも畑。豊橋に戻った割には、のどかで良い風景だ。
前方に用水路のような川があって渡れないので仕方なく橋のある国道へ戻る。ちゃっかり歩道は復活していた。
地図を見ると駅があるようなので寄ってみた。老津駅。「ろうづ」だと思ったら、「おいつ」だった。住宅街の中にある割には質素な駅で、最初は分からなかった。
駅から田原街道を通って豊橋駅に向かう。少し歩くとまた畑が広がるようになってきた。広い平原は歩いていて気持ちいい。
途中から国道259号線に戻ると、中央分離帯や並木がある綺麗な道になっていた。周りは畑なのにやたら豪華に見える。
梅田川を渡る。意外と大きな川だ。って、あれ? たしか梅田川って静岡県と愛知県の間を流れていた川じゃなかったっけ。地図で確認してみたら確かに同じ川だった。あのときは小さな川だったけど、河口に近づくにつれここまで大きくなったのか。なんか子供の成長を見た気分になってしまった。
梅田川を渡った後は左に曲がり、豊橋への道へ向かう。もうだいぶ店や建物が目立つようになってきた。道路も広くて綺麗だし、そろそろ豊橋も近そうなイメージ。いったんまた畑だらけに戻ったけれど、県道388号線を北に進むにつれていよいよ都会って感じになってきた。
ロードサイドには見慣れたチェーン店が立ち並ぶ。懐かしかったし、お昼時でもあったので、つい牛丼チェーンに入ってしまった。おふくろの味って表現は語弊があるけれど、なんか実家の安心感を得られ、帰ってきた気持ちになる不思議。
ゆったりお腹を膨らませて再出発。
歩道も車一台が通れるくらいのタイル式のいわゆる都会っぽい道になってきた。
そしてついに豊橋の駅に到着。周りの都市に比べて思ったよりはこじんまりとした印象だけど、ここまで来たって達成感がある。豊橋にこだわりはないんだけど、浜松以来のメジャーな都市だからかな。
駅でゆっくり休憩し、この先の道のりを確認。
目指すのは蒲郡市。これまた読めないので検索してみた。「がまごおり」市だ。
国道23号線に戻り、海沿いを目指す。神奈川や静岡県だけじゃなく、愛知県にもあった東京靴流通センタを通り先へ進む。道なりに右に曲がって大きな川、豊川を渡る。河川敷が少なくほとんど流れている川の部分なので大きく感じる川だ。
豊川を渡ってまたすぐそれなりに大きな川が見えてきた。何川かと見てみたら「豊川放水路」と書かれていた。放水路っていうかほとんど川レベルなのに。水量が多いのかな。
橋を渡った後は川……じゃなくて放水路にそって海方向へ進む。
そのあと高架になっている道をくぐって、海沿いの国道23号線を進む。あの高架になっているの道も国道23号線らしい。紛らわしい。
河口らしくまたも橋を渡るけど何川とは書いていなかった。もしかすると海の一部なのか、そんな感じだ。
蒲郡まではあと、11キロ。
それにしても大型車が結構通る。海沿いだし工場も多いのだろう。そのぶん道は整備されていて歩きやすいけど、排気ガスは気になる。
それでも左手に海がちょこっと見えるとそれなりに気持ちがいい。
しばらくして観覧車が見えてきた。名前だけは聞いたことのある、愛知県にあるテーマパーク、ラグナシアだ。
といってもアトラクションに用はなく、目的は今日泊まる予定で、そこにある「変なホテル」なのだ。
たどり着いたそれは外観が立派できれいな建物で「変っぽさ」があまりない。これなら伊豆の「怪しい少年少女博物館」の方が酷かった(いい意味で)
チェックインの仕方がちょっと独特だった。このホテル受付がロボットなのがウリなのかな。けどそれで「変な」は誇大広告の気がする。まぁ最近出来たみたいなので建物自体は綺麗なのは悪くないし、たまにはこういうのもいいかな。
というわけで、今日はここまで。お疲れさまでした。
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