ハーレムフラグはうんざりだ!

小鳥 遊(ことり ゆう)

第1話:輝かしき過ぎる高校生生活始動!

 高校入学してから二カ月くらい経っただろうか・・・。

 なぜか俺にモテ期がきているようだ。いや、悪くはないのだが、どこか違和感がす る。


 「茂木くん、なにぼんやりしてんの?」


 「あっ、桐島さん。いや、桐島さんといつから仲良くなってたっけと思って・・・。」


 「なに変な事考えてんの? 別に仲良くなったのなんていつでもいいでしょ?」


いや、おかしい。桐島さんと俺とは絶対に縁遠い存在だ。ていうか俺、いわゆる陰キャ何だが??自分で言うのもなんだが、別に人と話すとどもったりするわけでもないが友達とつるむ訳でも女性と話す機会なんて最もないそんな空気みたいな俺になぜ、この人は話しかけてきたんだ?それが分からんのだ。


考えているとさらに女子が俺の元に駆けつけてきた


「ちょっと桐島さん? 茂木くんと距離が近いのと違います? もっと離れてください。 茂木くんはうちと話があるんで。ほな、茂木くんうちと二人きりになれるとこいきましょ。」


この京都弁くさい女子は俺の取り巻きの一人、鈴木響香だ。いつも桐島瑞樹さんと張りあって喧嘩してる。正直放っておいてほしい。俺は二人を置いて俺の癒しスポット図書室へ行こうと思うと両手を掴まれ後ろを振り向くと二人が潤んだ目で


「「もう! どこ行くのよ!」」


二人の男子鷲掴みシチュエーションを振り払い俺は図書室へ・・・


図書室は良い。静かに本が読めるし、あの二人もいない。それに俺はもう一つ好きなことがあるそれは、窓際で本を読む女の子。名前も声も聞いたことがない。静かに本を読むメガネをかけたかわいらしい女の子。はっきり言ってあの子に恋しているのかもしれない。あの子が取り巻きになると言うより、普通に恋愛したい。好きな作家について語ってみたい!

よし、俺はこいつらのハーレムを回避してあの子と恋愛してやる!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る