第2話 嫉妬

私は59歳、息子20歳、彼女は22歳。

手が届かない。


彼女と親しくしている異性の事を考えると、

胸の中に黒い物が生まれてくる。


消せないもの、小さい野火。

大きく為ったり、小さく為ったり、絶えず変化している。


いつか、いつか、治まるのだろうか。

この苦しみから、抜けれるのだろうか。


この黒い炎は消えていくのだろうか。

誰かに話したい、思いのすべてをぶちまけたい。


それが、無理なら只々消え去りたい。

この、苦しい思いから、逃げ去りたい。



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