第164話 激震、淫魔対戦!

「常であれば、高貴なる我が大衆の見世物になるなど屈辱以外の何物でもないが、礼儀をわきまえぬ幼女を躾けるだけで、リーチとの蜜月を得られるというのなら、くだらぬ児戯にも耐える価値はあるというもの」


 寝言かな。股間のシンボルを惜しげもなく――どころかオレに見せつけるように8の字を描く変態が何か言っている。蜜月とかねーから。ありえねーから。


「さあ、銀髪の幼女よ。この土壇場で臆していないなら我と手を合わせるがいい。ただし、肌を重ねるからと言って、我に惚れることはまかりならんぞ。貴様はまだその器ではない。我が狭量だから言っているのではない。狭いのは貴様なのだ」

「わちきを見た男共は、皆が皆、初めはお前さんと同じようなことをぬかしおる。懐かしいのう。そういう輩は『もう出ません許してくださいアヒィィ』と涙で顔が歪むまでしぼり出してやったものよ。そんな傲慢な口は、ギガンテスちんこにでも生まれ変わってからほざきやれ」

「ふっ、見え見えの空言とはいえ、いっぱしに煽りおる。我の覇王を見ても虚勢を崩さぬのは、やはり色を知らぬが故の勝気か」


 いや、その人、男以上に男のことを知り尽くしてると思います。

 既に準備万端なザインに遅れ、メロリナさんが爪先立ちをしてテーブルに右腕を載せた。――が、腕の長さが違いすぎて、まともに組むことができない。

 誰かが指摘するでもなく、ザインが、すっと肘の位置を手前に引き、手の高さをメロリナさんに合わせた。


「そんな構えでは満足に力が入らないのではないかや?」

「これしき、ハンデにもならぬ。お望みとあらば、我は小指一本でも構わぬぞ」

「はんっ、いらんわ。これ以上の施しは、わちきの勝ちにケチがつく」

「やれやれ。その向こう見ずな態度が、敗北でどう変わるのか見ものだな」


 そこで一先ず牽制の掛け合いが終わり、両者は勝負開始の合図を待った。

 固く握り交わされた二つの拳に、審判のスミレナさんが手を被せる。

 すると、耳に痛いほどだった喧騒が、途端に戸惑いを含んだものへと変わった。

 本当にやるのか? 無茶だろ。

 そんな囁きが、そこかしこから聞こえてくる。

 はたして、この一戦が、まともな勝負として成立すると思っている人はこの中にいるんだろうか。メロリナさんには悪いけど、オレは……思えない。


「幼女、先手はくれてやろう。我はしばらく動かん。力尽きるまで徒労に勤しむがいい。力量差を十分に痛感させた後、優しく押し倒してやる」

「カカ、油断しとると足下をすくわれるぞ」

「油断? なんのことだ? これは余裕というものだ」


 大人と子供|(ではないけど)。男と女の筋力差。そしてレベル差。

 ザインのレベルは32。メロリナさんは27だと言っていた。レベルが2つ違えば強さの格が違う。4つ違えば次元が違う。そう聞いている。強さを筋力だけで測ることはできないとしても、どう転んでも、メロリナさんが勝てるわけがない。

 不意打ちで特能でも使わない限り。


「わちき相手に本気は出さんというのかや?」

「うぬぼれるな。リーチとの甘美な一時を約束されていなければ、第二次性徴前の幼女を相手にするということが、そもそも無毛――もとい、不毛なのだ」

「お前さんがいいならそれで構わんが、はてさて、うぬぼれとるのはどっちかの」


 メロリナさんの自信の正体に思い至れないでいる間に、勝負の時は来た。

 緊迫感が充満する中、スミレナさんによる「はじめッ!!」の発声が響き渡る。


 それを合図に、メロリナさんが口の片端を吊り上げた。

 これから相手が見せるであろう、驚く様を想像してほくそ笑むかのように。

 直後、信じられない展開を見せる。


「な、何ィィイ!?」


 ザインが驚愕の声を轟かせた。

 驚いているのはザインだけじゃない。オレも、審判のスミレナさんも、店の中にいる誰もが目を剥いている。誰がこれを予想できた。


「カカ、もう一押しというところで止めおったか。腐っても魔王じゃのう」


 手を抜いていたのかもしれないが、それでも臨戦態勢にあったザインの腕力を、メロリナさんの小枝のような細腕が捻じ伏せ、あわや決着というところまで一気に押し込んでいる。


「き、貴様……ただの幼女ではないのか!?」

「りぃち、ちゃんと見ているかや」


 ザインの詰問を無視し、拮抗状態のままメロリナさんがオレに話を振ってきた。


「淫魔であるサキュバスとインキュバス。これらの最たる特徴は異性を魅了する力じゃがの、淫魔にはもう一つ特別な力がありんす」


 何が起こっているんだ?

 魔力の流れは感じるけど、それはメロリナさんの体内に留まっており、わずかも外に放出されていない。つまり、特能を使っているわけじゃない。

 力の加え方が上手いとか、そういう小手先の話でもない。

 あれは純然たるパワーだ。


「淫魔は、自身の魔力と、ある力を融合することで、通常の何倍もの肉体の強さを得ることができる。結果は見てのとおりじゃ」

「ある力……。ある力ってなんなんですか!? オレにも使えるんですか!?」


 肉体の強さなんてものは、女になった時点で諦めていたのに。

 メロリナさんが実践形式でもたらした光明に、オレは無我夢中で食いついた。


「運用できるのは淫魔だけじゃが、そのある力は魔力と違い、大なり小なり誰でも持っておる。そして、この融合によって生み出される力は乗数じゃ。掛け合わせる魔力が少なければ、大した強化は望むべくもない」


 てことは、魔力量も重要ってことか。

 レベルが上がれば上がっただけ、サキュバスの総魔力量は増えていく。

 経験値の取得法が最悪だから、レベルなんて上がらなくていい。上がってほしくないと思ってたけど、それが大の男を圧倒できるパワーと引き換えになるのなら。

 ……………………………………………………………………くっそ悩ましい。


「メロリナさん、もったいぶらずに教えてください! 魔力と、いったい何を掛け合わせればいいんですか!?」


 今は勝負に集中してもらわなければいけないのに、オレは居ても立っても居られなかった。オレのレベルはまだ9だし、メロリナさんに比べたら魔力量も微々たるものだけど、明確なパワーアップの可能性をちらつかされては、気を逸らせるなという方が無理な話だ。


「そのある力とは――」


 ザインとせめぎ合いながら、十分に溜めを作ったメロリナさんが、ついに淫魔の知られざる秘密を明らかにしていく。


「〝淫力〟――そう呼ばれておる」

「いん、りょく?」


 引力……じゃないよな。淫魔の淫かな。


「淫魔にとって、魔力を穴とするなら淫力は竿。穴がどれほどの名器であっても、腑抜けた竿では意味がない。中折れするのがオチよ」

「然り。逆に我のようなご立派様を持っていたとしても、貴様のような幼女が相手では使い道がない。先っぽすら通らぬわ」


 淫魔二人の例えが酷すぎる件について。

 両方不可欠だってことだけは、なんとなく伝わってきたけど、まだ肝心な部分を何も聞いていない。具体的に、淫力ってなんなんだ?


「淫力とは、文字どおり〝エロ〟の力でありんす」


 …………。

 …………なんて?


「淫力とは、淫魔の本質たらしめる〝エロ〟を指す。すなわち、淫魔はエロければエロいほど強くなる。己の内から湧き起こるエロが魔力に働きかけることにより、淫魔は爆発的なエネルギーを生み出すことができるのじゃ!!」


 メロリナさんが、どうだ、畏れ入ったかとばかりにそうまとめた。

 なるほど。ザインの異常とも言える戦闘力の秘密はそこにあったのか。

 だけど、それを聞いたオレは、なんていうか、打ち上げた花火が大輪を咲かせる瞬間を、今か今かと待っていたのに、結局不発に終わったような、何とも言えない残念な気持ちになった。

 これ、あれだ。拓斗の勃起強化と同じ路線だ。

 自分の力の秘密を知った時、拓斗もこんな気持ちだったんだろうか……。


「その知識、そしてこの力。まさか、貴様も」

「いかにも。お前さんが普段から丸出しなのは、おそらく性的興奮を高めることで淫力を引き出すのが目的。魔王という立場上、常に臨戦状態に身を置いておかねばならんから。と、そんなとこでありんしょ?」

「それ以外に何があるというのだ? 我が理由もなく、ただの趣味で覇王を衆目に晒しているとでも?」


 思ってました。けど実際、お前は趣味でやってるだろ。


「それにしても、よもや、リーチの他にも同胞と巡り合えるとはな」

「わちきは自由気ままな世捨て人よ。魔王の顔を立ててやる義理はありんせん」


 メロリナさんの爪先が完全に床から離れ、体全体がテーブル上に載った。体重を加えてザインの腕を押し潰しにかかる。


「カカ、残念じゃったな。お前さんにとって守備範囲外の幼女が相手では、ろくに淫力を引き出せんしょや。このまま押し切らせてもらいんす」


 メロリナさんの勝ちだ。オレはそれを確信した。

 しかし、ザインは焦るでもなく、つまらなそうに嘆息した。


「もういいか?」


 それは苦境に立たされているとは思えない、低く落ち着いた声だった。


「何がじゃ?」

「先手はくれてやると言ったろう。そろそろ我も動くぞ」


 強がり――じゃない。

 メロリナさんの攻勢が完全に止まり、逆にザインがじわじわと押し返し始めた。


「幼女よ、貴様は一つ大きな勘違いをしているぞ」

「か、勘違い? どういう意味じゃ?」

「確かに貴様は我の守備範囲外だ。だが、それは我が紳士故、幼い体を壊さぬよう配慮しているからにすぎん。劣情を催さぬと言った覚えはないッ!!」

「なん……じゃと!?」

「幼女には幼女にしかない美点がある! それは二次性徴前の一瞬にしか見られぬ儚くも尊い煌めき! その美しさを手折ることは己に固く禁じているが、こうして観賞することにはなんの躊躇もない! 勝負を急いて身を乗り出したことがアダになったな! 素晴らしきかな、膨らみかけ! 我には絶景が見えているぞ!」

「し、しもうた!」

「今さら隠しても遅い! 貴様の膨らみかけは、特等席で目に焼きつけたわ!」


 ザインの気勢に伴い、ゆっくりと二人の腕が開始位置まで戻っていく。

 その緩慢な動きは接戦によるものじゃない。ザインがメロリナさんの体に負担をかけまいと気遣っているからだ。それができるくらい、ザインには余裕がある。

 というか。


「お前、ロリコンだったのかよ……」

「んん? リーチよ、我の后となるお前まで勘違いとは、婚後が思いやられるぞ。よく聞け。我は幼女が好きなのではない。幼女好きなのだ。幼女しか愛せないというのなら、それは些か問題もあるだろうが、我は違う。我は老若問わず、果ては異形種であろうと、それが女ならば愛することができる!」

「偉そうに言うことか!? それただの節操なしだろ!」

「否! 女という生き物を幅広く愛せるということは、それだけ多くの種を残せる可能性も広がるということ! 生物学的に考えてみよ! 雄として、これを優秀と言わずになんと言う!?」

「いや、でも」

「無論、女の好みはあろう。だが、ロリコンや処女厨のように、偶像ばかりを追いかけて機を逃し、子孫を絶やすことこそ、生物として最たる愚行と知れ!」


 こ、こいつ……。

 反論したいのに、あんまりにも堂々と言いやがるせいで返す言葉が出てこない。

 言われてみれば、そうなのかも……なんて思ってしまった。

 え、嘘だろ。論破されちゃった?


「案ずるな。女の中でもリーチ、お前だけは特別だ。お前さえ后に迎えれば、我は生涯リーチ一穴いっけつでもよいと思っている」

「このツッコミすら癪に障るんだけど、そこは一筋の間違いだろ……」

「筋か。確かにな。まだ何者の手も及んでいない処女を指すのなら、穴よりも筋と表すのが妥当であったか。我としたことが言葉を誤った。許せ」

「后とか、こっちの了承も得てないのに勝手に話を進めるなって言ってんだよ!」


 少しは独りよがりの自覚があるのか、ザインが「ふむ」と一考した。


「つまり、筋が通らないと言いたいのか?」

「そうだ!」

「心配は無用だ。我がじっくりねっとりと、入念に時間をかけて拡張してやろう。筋に通るように。我が覇王を受け入れられるようにな」

「メロリナさんお願いします! 何がなんでもその変態に勝ってください!」


 もうやだこいつ。会話が成立しない。

 この瞬間から、オレは全力でメロリナさんの応援に回った。

 でも、力の均衡はとうに崩れてしまっている。頂上から下り坂へと追い込まれたメロリナさんが、不意に、キシッと笑い声を洩らした。


「お前さんも、大きな勘違いしとりゃすなあ」

「何を笑う? 無駄な抵抗は諦めたのか?」

「なに、膨らみかけと言われたのが可笑しゅうての。そうさなあ。りぃちほどとは言わんまでも、わちきの胸がもう少し大きければ、今頃、世界は酒池肉林の泥濘に堕ちておったかもしれんの」


 それ、どこのクレオパトラ?


「残念じゃが、これ以上成長することはありんせんよ。不毛な大地に根を下ろしてしまったばかりに、ついぞ実を結ぶこと叶わなかったなれの果てじゃからな」

「……どういう意味だ?」

「まだわからんかや? 淫魔は異性の精気を吸い続けることで若さを保つ。見た目どおりの外見が当てにならんことくらい、お前さんも知っていよう?」


 実年齢三百歳前後。正確な数字は本人さえ覚えていないそうだ。


「き、貴様……さては、幼女の皮をかぶった熟女か!?」

「カカ、熟女か。嬉しいことを言ってくれる。そんなに若く見えるかや?」

「謀りおったな! だが、そうとわかれば、もう手心を加える必要はない!」

「これこれ。老体は労わるもんじゃぞ」

「幼女だと思って妄想を控えめにしてやっていたが、貴様が年を重ねたサキュバスなら、その枷は解かれた! さらなる淫力を引き出すため、我の脳内で踊り狂ってもらうぞ! まずは裸に剥かせてもらう!」


 メロリナさんを睨みつけるザインの目が大きく見開かれたかと思えば、いきなり奴の覇王が一回り(以下略)。

 アソコで淫力が生成されているのか、ザインの体内魔力が股間に集中していく。

 ただでさえ戦局はザインに傾いているってのに、ここであいつがパワーアップを果たせば、メロリナさんの勝機は完全になくなってしまう。

 どうにかできないのか。

 メロリナさんから渡されている魔道具――本気スイッチだとか言っていたけど、まだ使わないんですか。早くしないと、このままじゃ負けちゃいますよ。


「視姦されるのも嫌いではありんせんが、剥かれるのはお断り願おうか。剥くのはわちきの専売特許なんでの」


 苦戦の色が滲む顔で言うメロリナさんが、不意にザインの耳元に口を近づけた。

 そうして、ぽそぽそと、周りには聞き取れないくらい小声で何かを囁いている。


「――は元気にしとるかや?」

「なっ、貴様、何故……どうして我の母の名を……」


 またしてもザインの表情が驚きに彩られた。

 それに伴い、股間に溜まりつつあった魔力が散漫になった。


「りぃち、今じゃッ!!」

「え? あ、はい!」


 きた。メロリナさんの合図だ。

 オレは待っていましたとばかりに、魔道具のスイッチを目盛りの最大に上げた。

 その瞬間、メロリナさんから聞こえていた不思議な振動音が、火がついたように膨れ上がった。彼女が触れているテーブルを伝い、オレの足にも届くほどに。


 ヴヴヴヴァヴァヴァヴァヴァルルルヴァルヴァルヴァヴァヴァヴァ!!


 その音は工事現場の掘削ドリルみたいにけたたましく、メロリナさんの全身が、まるで感電しているかの如く震え出した。


「んッんんん~~~~ッッッ!!」

「メ……メロリナ……さん?」


 呼びかけに応えはなく、激しい振動に耐えて歯を食いしばっていた彼女の眼球がぐるんと引っくり返った。かと思えば、今度はだらしなく口を開け、あかんべーをするみたいに舌を外に垂らした。それは人前で女の子が見せちゃいけない、快楽に陶酔しきった表情だった。


「んほぉおおぉおおしゅごいのおおおおおおおおおおッ!!」

「こ、このパワーは……ッ!? ぐ、く、うおぉおぉおお!!」


 劣勢に追い込まれていたメロリナさんが、今しがたまでの巻き戻しのように腕をぐぐ、ぐぐ、と持ち上げていく。

 いったい何がどうなっているんだ。全くもってさっぱりわからないが、とにかく本気スイッチが入り、メロリナさんは尋常ならざる淫力を引き出している。


 いけ。


 いけ。


「メロリナさん、いっけえええええ!!」



 ――ズダァァン!!



 ラストは遠慮なし。容赦なし。

 テーブルの木目に走った亀裂が、その衝撃の凄まじさを物語っている。


「…………や、やった」


 予想を裏切る大番狂わせ。絶体絶命の崖っぷちからの一発逆転。

 何倍も、いや、何十倍にも増幅されたメロリナさんのパワーが、ついに、ついにザインの腕をテーブルに叩きつけた。


「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」」」


 店内が、割れるような歓声と拍手に包まれた。

 オレはメロリナさんを称える感動と、変態を回避できた安堵がない交ぜになったガッツポーズを取った。そして思い出したように、本気スイッチをOFFにする。


「ば、馬鹿な……我が敗れるとは……」

「ふ、ふひぃ……はふぅ……カカ、母親の顔を思い浮かべながらエロを持続できる者など……そうはおらんよな」


 本気スイッチの仕組みは最後まで謎のままだったけど、額に大粒の汗を浮かべ、息を荒らげる様子から、相当な無茶をしたに違いない。


「勝者、メロリナ・メルオーレ!!」


 スミレナさんが高らかに決着を宣言すると、メロリナさんがギャラリーに勝利のダブルピースを向けた。



 二組目 :メロリナ・メルオーレ VS ザイン・エレツィオーネ

 決まり手:MAXバイ●レーション

 勝者  :メロリナ・メルオーレ

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