「異世界に全裸で召喚されました~女神とたたえられた私が王の花嫁になるまで~」

まほりろ

第1話水たまりをのぞいたらそこは異世界でした~金髪碧眼の王子様に一目ぼれしちゃいました・1

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「異世界に全裸で召喚されました~女神とたたえられた私が王の花嫁になるまで~」



―ヒロイン視点―




いつもの時間に、


「行ってきます」


いつものように家を出て、


「ほのか、お弁当」


「いけない、忘れてた」


いつものように忘れ物をして、


「あなたも今年で十八歳になったのに、相変わらずね」


いつものようにママにお小言(こごと)をくらい、


「分かってる、明日から気を付けるね」


いつものように学校に向かう……。


それはいつもと変わらない一日になるハズだった。


学校に行って、たいくつな授業を受けて、お昼時間に親友のえっちゃんと「体育の授業マラソンだって~~」「やだ~~」とたあいのないおしゃべりをして、放課後は新しくできた雑貨屋さんかカフェに行く、そんなありふれた一日になるハズだった。


「水たまり?」


雨が降ったわけでもないのに、道の真ん中に大きな水たまりができていた。


水たまりをのぞくと、空が映ってるハズのそこには、見たこともない景色が広がっていた。


広大な森と青い湖、白亜のお城に、城下町とそこで暮らす人々。


ミニチュアの人形ぐらいの大きさの人々が、ファンタジーアニメや、中世ヨーロッパの民族衣装のようなかっこうをして歩いている。


「きれい……」


そう呟いたとき、水たまりが金色に光り、私は水たまりの中に吸いこまれていた。


「えっ、……えっ? ええええええええッッ!!」





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