第17話 名は体を

「瀬里、いい名前だね」

ルナさんが、言うが・・・


「でも、太陽くん、どうしてこの名前にしたの?」

「競り勝つように・・・願いを込めて」

「それだけ?」

「うん」


怒られるのか?


頭を撫でられる。

「よくがんばったね。いい子、いい子」

ルナさんの事、わからない。


「なつきさん、決まりましたよ」

ルナさんが、奥さんを呼ぶ。


「あっ、素敵な名前をありがとうございます。

早速、主人に連絡いたします」


長居は無用だ。

僕は。帰ろうとしたが・・・


「待てい」

ルナさんに、手首を掴まれる。


「観念して、会いなさい」

「誰に?」

「旦那さんに」

「どうして?」

「言わせる気?」

ルナさん、怖いです・・・


「わかりました。観念して、会わせていただきます」

「よろしい」

でも、本当に、なんて挨拶しよう。


今更、気不味い気がする。


「主人、すぐに帰ってくるそうです」

「仕事はいいんですか?」

「ええ、営業ですぐ近くまで、来ていますので、立ち寄るそうです。

後、主人の弟も一緒です」

姪の顔が見たいのか・・・


そこらで、おちあうのだろう・・・


弟さんとはどんな人なんだ?

そっちのほうが、気になった。


「太陽くん」

「はい」

「ガンバ」

何がですか・・・ルナさん・・・

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