月の伝説
勝利だギューちゃん
第1話 ストロベリームーン
それは、遠い昔のような、
つい最近、起こった出来事のような・・・
明日は、中間テスト。
そのための、勉強をしていた。
僕は、出来る教科と出来ない教科の、差が激しい。
文系は学年トップクラスだが、理系は落第生だ。
もし、理系しかなかったら、確実に留年だな・・・
「少し疲れたな」
のびをして、ベランダにでた。
月がピンク色に輝いている、
「そっか、ストロベリームーンか・・・」
この月を、カップルで見ると、幸せになると言う伝説があるが・・・
ロマンチックと言えば聞こえはいいが、僕にはそんな少女趣味はない。
「確かに奇麗だけど、君の美しさには、かすむ」
なんて、くさいセリフを言う相手もいないし・・・
そんなことより、勉強しないと・・・
翌日
テストの日だというのに、クラスの女子はストロベリームーンの話題で盛り上がっていた。
「ねえ、見た?ストロベリームーン?」
「見た見た。奇麗だったね」
騒いでいる。
ある意味では、幸せな連中だ。
そこへ、陽キャラ男子が、割って入る。
「あのストロベリームーンは、イチゴの収穫の時期に月が赤く見える事から
そう言われてるんだよ」」
なにやら、うんちくを語っている。
「わあ、○○くん、すごい」
「さすがだね」
陽キャラ男子は、誇らしげだ。
僕は言っても、「かっこつけ」とマイナスポイントにしかならない。
なので、彼の発言には間違いがあるが、修正はしないでおこう。
そうこうしているうちに、担任の女教師が入ってきた。
「みなさん、昨日のストロベリームーン見ました?
先生はもう、感動して・・・」
あんたもかい。
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