異世界転生事務局長物語

端末L29

ケース36 竹山直人




 男――――勇者ツヴァイシュヴァルは室内にあるソファーに腰掛けていた。

 手には今日からくる予定の人間のファイル。

 パラパラと捲っていく。



「ーはあ」


 ため息。



 その時。



 扉がノックされる。コンコン。




「どうぞー」




 ツヴァイシュヴァルはひたすら無気力だった。




 入室してきたのはファイルと一致する男子二年高校生、17歳の竹山直人たけやまなおと



 手で対面に同じく置いてあるソファーを示し、どうぞ座って、と。

 少年が室内をキョロキョロと見回しながら着席。




「…あなたは神ですか?」


 座って開口一番それ。



「いや、正式には神ではないんですね。まあわかりやすくいえば職業は勇者です。んで現在はこの異世界転生事務局の担当管理者ですね」



「ちなみにあなたの言う”神”に該当する存在は別にいます。正確には神ではないんですが、管理者という呼び方のほうが適切です。そいつがあなたをここに送ってきてくれた。理解しました?」よりわかりやすく理解してもらうためもうちょっと付け足した。



「俺は…異世界に転生するんですか!?」


 少年がウキウキ聞いてきた。




 またこの手合かよ…はああ、と心の中で盛大にため息。




「それはまだわかりませんね少年。まずいくつか質問する。なぜ異世界に行きたいんですか?」




 ここに送られてきた魂は、基本「管理者」が異世界に転生する基準満たしていると判断した人間ばかりだ。


 だけど最終的異世界に転生するのかしないのか決定するのは俺だ。


 それが―――――三ヶ月前に地球側の管理者が俺に頼んできたことだった。








「―――――勇者ツヴァイシュヴァル、地球側の管理者です。はじめまして。単刀直入に本題に入らせていただきます。地球で異世界――――アツゥルマイガルドに転生する人間の選別者にはなりませんか?」




 アツゥルマイガルドは俺のいる世界だ。魔王も魔族も神族も天使も竜族もエルフもドワーフも小人も獣人も魔獣も人間もいる世界。




 そして俺―――――ツヴァイシュヴァルは、勇者だ。


 アツゥルマイガルドには複数の大陸があり、たくさんの国家がある。当然、「勇者」という称号はほとんどの国家から承認されなければ名乗れない。




 なぜなら、勇者は人間側の希望で、魔族側の魔王と戦うために生まれた存在。それだけの存在だ。


 ―――――魔王を倒すと。人々を救えと。




 ―――――――俺は、やってきた。たくさんの魔獣や魔族と戦った。


 この手には無数の血によって赤く染められていた。


 知能が低く、ほぼ本能だけで行動する魔獣は仕方がなく、必要なことだと思い込み、切り捨てた。




 最初の頃は――――――もしかしたら話せばわかる。みんなが笑い合えるような世界作れるんじゃないだろうかという希望を胸に抱き頑張った。




 だがそれも最初の魔族と出会った瞬間に見事完璧に打ち砕かれた。




「かぁはっはっはっはー。共存するだと?人間は自分より強く、自分人間を脅かす存在を恐れる!故にそういう恐怖の対象は一切排除する!神族のクソどもや調和を好むエルフに自分の技術にしか興味ないドワーフはともかく、我々魔族は人間に太古から恐れられてきた、人魔戦争も何度もあった!血を血で洗い流し、殺し合ってきたのだ!竜族でも人間から恐れられ、ドラゴンスレイヤーは人族の中では御大層な名誉称号ではなかろうか!人間は…我々魔族と竜族が怖いのだ!自分に危害を加える対象を駆除しようとするのだ!その恐怖の対象、互いに殺し合い、血を血で洗うような相手と共存など――――――ほざけ、。夢物語もいいところだ、くっくっく」




 その魔族の言葉が忘れられない。


 果たしてみんなが手を取り合えるような世界は生まれてこないのだろうか。


 自分は甘いのだろうか。




 仲間には励まされた。


 所詮魔族の戯言だ、気にするな。と。

 魔族は忌むべき相手だ、やつは人間を殺し、惨劇を生み出しそれを楽しむような外道だ。と。

 一人でも多く守れるように、一人でも多く魔族の脅威から逃れられるように、魔族など許してはならん。と。




 ――――――殺し合ってきた。


 それでも――――――心の中で、ぼろぼろになりながらも、一欠片くらいの大きさしか残らなくとも、そんな世界を目指していた淡い願いが。






 どれだけの路を歩いたんだろう。

 どれだけの国を旅してきたんだろう。

 どれだけの命がこの手によって失われたんだろう。

 どれだけの慟哭を耳にしたんだろう。






 最後にたどり着いた。魔王城の王座。




 仲間は城内にいる魔族の幹部と激戦中。




 俺、勇者ツヴァイシュヴァルはただ一人、この空間で対峙していた。




 魔王エリンツァヴァルトクミーア。背中には計十六の氷の羽が生えており、頭には長く鋭く伸びる白銀の角。それらを除いての見た目では人間の11、12歳の少女に過ぎなかった彼女。魔族であるゆえに実際は百年以上生きているのだ。魔族の1歳は人間の10歳に相当する。




 そして魔王は魔族の中で力が最も強い魔族を指し示す称号。厄介なのは魔族の中にある血の記憶。現世代の魔王が倒されると次代魔王となる可能性を持つ魔族が急激な成長を遂げ、強大な力を手に入れる。




 勇者と魔王の殺し合いは―――――永遠に終わらない。


 勇者は人間の中で一番資質のある人間が選ばれ、魔王を倒すべく勇者となる。


 魔王は魔族の中で力が一番強い魔族がなる、人間を滅ぼすために魔族を統率する。




 勇者が魔王を倒せば次代の魔王が生まれ、現世代の勇者が死ねば次代の勇者が選出され――――


 ―――――死の螺旋だ。






 俺は―――――――エリンツァヴァルトクミーアと対峙していた。ただ一人で、この魔王城の王座で。




 エリンツァヴァルトクミーアは十六枚の羽を広げ、「ツヴァイシュヴァル――――勇者よ。死の覚悟はできているであろうな」




 見た目と同じく幼い声。


 俺は――――――願いを捨てきれずにいた。




 そんな魔王エリンツァヴァルトクミーアの問いに対し――――




「――――――本当に、手を取り合って生きていける道はないのか?」




 ただ自分の、唯一の願いを口にしていた。




 エリンツァヴァルトクミーアは呆気にとられたのか、俺の言葉を聞いてから表情は固まったまま。




 しばらくして―――――




「――――――ふぅうーあっはっはっはー勇者とは思えん言葉だな。その手には既に妾の数多の同胞の血によって赤く染められ、何人の人間も屠ってきた男の言葉とは思えん!」




「……わかっている。…わかっているんだ」




 それでも、願わずにはいられなかった。




「ならば妾が答えてやろう。勇者の死かそれとも妾の死か――――――それが答えとなろう!」




 もうこれ以上言葉はいらないというのか。エリンツァヴァルトクミーアは十六枚の羽を振るう。冷気を帯びた力の奔流が俺へと襲いかかろうとし――――――勇者と魔王、開戦の合図となった。








 ガラリっと。


 瓦礫が崩れ、所々元の面影すら見いだせないほど王座の間は廃墟のように変わり果ててた。




 魔王エリンツァヴァルトクミーアは地面に横たわり、弱々しく呼吸を繰り返す。


 十六枚の羽も美しかった頃の模様を失い、姿形保てないほど無残。




 俺も――――――肩で激しく息をするほど疲れ切っている。


 今までの歴代勇者の中でも俺は資質が高い方なので、圧倒的とは行かなくても、激しく疲労はするものの死の足音は一切聞こえない。




「――――――お主の勝ち。勇者ツヴァイシュヴァル。見事だ、大儀であったぞ」




 このままトドメを刺せば、エリンツァヴァルトクミーアは死ぬのだろう。現にもこれほど弱々しく、ただ生きながらえているだけの生命力しか残っていない。一撃ぐらい加えれば――――彼女は、死ぬ。




 だが―――――




「エリンツァヴァルトクミーア。魔王よ、あなたを。封印する」




 俺が、告げる。




 エリンツァヴァルトクミーアの顔は驚愕に満たされる。




「な…に…?」




 もう一回、告げる。




「エリンツァヴァルトクミーア。あなたを、封印する」




「―――――何を考えておるツヴァイシュヴァル。封印するだけでは何れ妾は力を取り戻し、再びこの世界――――アツゥルマイガルドに災厄をもたらすであろう。お主はきっと後悔―――――」




「――――しない。俺は。後悔、しない。」




 エリンツァヴァルトクミーアの口を塞ぐように、力強く、意志の籠もった声で告げる。




「――――――これは、俺の、わがままな願いだ。…何度も打ちのめされてきた、何度も現実の辛さを味わった、世界はそう簡単にかわらない。そう。だけど、俺は、この願い捨てきれずにいた」




 ――――みんなが手を取り合って種族別け隔てなく笑って生きていく世界。


 これが俺の――――勇者ツヴァイシュヴァルのただ一つの心からの願い。本心。




「――――だからあなたを、封印する」




 そうすれば、次代の魔王も生まれなくなる。


 勇者も、必要なくなる。




 だがエリンツァヴァルトクミーアの言う通り、封印すればいつかは力を取り戻し、俺の封印を破るのだろう。




 それを承知で、封印する。


 単に俺のわがままな…願いだ。




 構築中の封印するための魔法術式は既に60%を超えており、あと三分くらいでエリンツァヴァルトクミーアは俺の時空間魔法によって封印され、この世界アツゥルマイガルドから誰も認識できなくなる位相のずれた空間に閉じ込める。




「――――――ふ。」




 不意にと、エリンツァヴァルトクミーアが笑った。




「―――よい。おかしな男とは思っておったがここまでとは。許そう。そういえば勝者への褒美がまだあげておらぬな。なあ、ツヴァイシュヴァルよ、その願いの結末、世界の果て、妾が教えてやろうか?封印には付き合ってやろう。近う寄れ、ツヴァイシュヴァル。妾も、大きな声でしゃべる気力が残されておらぬのだ」




 封印することは決定事項。だがエリンツァヴァルトクミーアが最後の足掻きに何か良からぬ企みを持っている可能性も捨てきれないので、魔法術式をいくつかいつでも発動できるように構築する。




 俺は言われるまま、地面で弱々しく呼吸するエリンツァヴァルトクミーアに近付いた。




「……まだ足りぬな、もっと近う寄れ」




 顔をさらにエリンツァヴァルトクミーアの顔に近付ける。


 なにか企んいるのか?無駄だ、時空間封印術式の構築もう80%まで来ている。あと一分くらいで、お前は――――閉じ込められる。




「そうだ…もっと近う寄れ…よし、では教えてやろう――――その前に」




 エリンツァヴァルトクミーアが咄嗟に顔を近づけてきて――――唇と唇が触れた。


 頭が白く染まる。


 時間にしては数秒。


 彼女――――エリンツァヴァルトクミーアの唇が俺の口から離れ――――




「残念であったな。褒美が先にやらぬと性に合わぬのでな。許せ」




 かすかに微笑むエリンツァヴァルトクミーアを、俺は思考が、理解が追いつかず、呆然とするだけだった。




 そんな俺の顔を見て、エリンツァヴァルトクミーアは面白おかしく更に笑った。




「くっくっく。お主はおかしな男じゃったがそのおかしな顔がさらにおかしくなっとるではないか。そうだ…結末の話であったな、それまで生きて―――――自分の目で確かめればよいのであろう。その願いの果てには―――」




 封印するまであと30秒。




「おっと一つ教えてやらねばなるまいことがあったな。ツヴァイシュヴァル。魔族は強き者に惹かれるのだ。故に妾に勝利したお主に妾は惚れておる。うーむどうも恥ずかしくてたまらんわ、最後にようやく言えたが。そろそろ時間だったな、お別れだツヴァイシュヴァル。本当に――――――おかしな男に惚れたものよ」




 ――――――俺が、惚れた男。


 待て、エリンツァヴァルトクミーア!どういうこ…


 …と…




 口を開く時間すらなく、エリンツァヴァルトクミーアは俺を見つめて微笑んでるまま――――消えた。


 封印が、完了した。






 ――――――――複数の足音が聞こえる。




「ツヴァイ!無事か!」

「勇者様!」

「ツヴァイシュヴァル様!魔王を打倒したんですね!」




 仲間の声が、遠い。




 ―――――俺は、魔王を倒した。






 世界中――――――アツゥルマイガルドは祭りの最中にあった。


 魔王が討伐されたぞ!これで安心して暮らせる!


 魔族め、今度は人間の強さを思い知れ!


 勇者だ!勇者が魔王を倒した!


 宴会だ!宴だ!祝え!








 ――――――すべてが遠い地の出来事のように感じる。


 エリンツァヴァルトクミーアの笑顔が、脳裏に焼き付いたまま離れてくれない。


 俺が、封印したんだ。


 彼女を。


 俺が。したんだ。






 時空間魔術により作り出された位相のズレた異空間に閉じ込めたんだ。


 この世界―――――アツゥルマイガルドから誰も彼女の姿を認識できなくなった。


 肉体と魂がその異空間を彷徨い続けるだろう。






 いつか――――封印が破る日はくるのだろうか。


 自問せずにはいられなかった。


 笑顔が、脳裏に焼き付いたまま。






 これが、俺の願い。

 これが、俺の願い?

 俺の願いは、みんなが種族別け隔てなく笑って生きていけるような世界だ。

 なのに真っ先にエリンツァヴァルトクミーアの笑顔を奪ったのが俺の願い。

 俺の願いの代償として。

 ―――――違う。

 こんなの、俺の本意いじゃなかった…!








 数ヶ月が経ち、生まれた国に帰ろうかと考えた時に、




「地球の異世界転生管理者になりませんか?」




 ちょうどよかったんだ。


 何したかったのか何やりたかったのかわからない時期だった。




「いいよ。」




 俺が――――勇者ツヴァイシュヴァルが、アツゥルマイガルドを離れた。
















 そして現在、目の前にいる。少年を見ている。




「――――えーと異世界に行きたい理由ですか?そうですね、自分剣道で全国一位ですよ、だから異世界に行って冒険者でもなろうかと考えてます!」




 剣道一位のは知ってる。ファイルにそう書いてあるから。




「ついてきてくれ」




 俺はソファーから立ち上がって、ある一つの部屋へと目指した。少年は俺に言われたままついてきている。




 この部屋は、試験部屋。




「武器、防具、ほしいのを選べ」




「ほえー」


 少年は物珍しげにいろんな武器や防具を眺めた。


 最終に選んだのは―――――剣道で使う木刀だった。


 予想通りか。




 ぱちんと指を鳴らす。




 部屋の中に一匹の小鬼――――――ゴブリンが現れた。




「そいつが試験相手だ、頑張れな」




「何だゴブリンかよ、最弱じゃねぇか…まあいいさ、こんなの余裕余裕」




 少年がゴブリンに向かって突っ込んでいく。


 ヒュンと木刀が振り下ろされ――――かわされた。




「え?」


 少年にとってそれは不可解な出来事に違いない。




 そんな少年の心境などお構いなく少年の硬直した隙きをゴブリンが見逃すわけなく短剣を深々と少年の腹に突き刺した。




「うがあああああああ!」


 たまらずに倒れ込む少年。


 ゴブリンがさらなる追撃を、拳で殴りつけた。




「いってぇよ、痛い!うがあぁああああ」




 もういいだろう。


 ぱちんと指を鳴らすとゴブリンが消えた。


 少年の近くまで歩いていく。




 未だに地面を転がって腹を抑えたまま痛がる少年。短剣がまだ深々と突き刺さっている。


 パチン。


 指を再度鳴らすと、短剣も腹の傷も嘘のように消えた。




「いってえぇ…いてぇ…あれ?痛く…ない…?」


「元通りにしてやったんだ。どうだ、もう一回やるか」




「も、もう一回!あんなのにかわされるとはきっと何かの間違い!もう一回!」




 いいだろう。


 少年が今度は木刀じゃなく長剣を選んだ。


 …同じだ。




 パチンと。


 ゴブリンが現れた。




「うおおおおおおおりゃああああああああ」


 少年が勇ましくも雄叫びを上げ、ゴブリン目掛けて斬撃を繰り出す。


 だが。


 ヒョイとまたかわされ、ゴブリンは体格差を利用し少年の懐に一気に潜り込んだ。


 短剣がまた腹に突き刺さる、それだけでは終わらない。今回のゴブリンは棍棒も持っている、痛がる少年をタコ殴り。




 パチン、ゴブリンと腹に突き刺さっている短剣も傷口も全部元通り。




「まだ続ける?」


「……なんでだ、何で避けられるんだ」


「そりゃ相手が魔物だからだよ、君、最初から殺す気で向かって行ってないだろう。野生の魔獣や魔物は勘が敏感でね、殺意を持っているかどうか簡単にわかる。ついでに長剣の使い方がド素人丸出しだ。剣道と本物は違うってことぐらい理解しよう。もう一度聞くが――――まだやるんかい?どうせ何度やっても同じけど」




「お、俺のどこが悪かったんだよ…!」


「強いて言うなら、生き物を殺したことがない…いや、殺す気迫が感じられないとこと、殺すことに慣れていないところだな」




 俺の答えに少年は沈黙する。


 なぜかは知らないがここに来る連中――――異世界に転生したがるやつはほとんど日本人だ。そして現代日本は平和ボケと揶揄されるほど争いとは無縁な国。




 そんな国で暮らしてた人間が、本物の殺意の前に、為す術はない。


 本物の殺意――――自分が死んででも相手を道連れにする覚悟や心構え。


 要は既に自分の「生」を捨てているんだ。そこから初めて「生」が得られる。


 地球の人間の中にはヒマラヤを登る登山家がいるし、登る理由を聞いてみると「生」を得たいからとか。




 それと同じだ。








「では不合格とさせていただきます。竹山直人くん」


「………………」




 俯いたまま少年は答えない。




「さあ、入ってきた扉から戻ってね、そこ出口」




 無気力に、よろよろとした動きで立ち上がり、扉を潜った。


 これで、ケース完了。


 あとは俺の管轄から離れている。知らん。






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