応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント


  • 編集済

    終章 最期の手記への応援コメント

    月浦影ノ介様

    初めまして、蘆蕭雪と申します。
    僭越ながら拙くも御作への感想をお伝えしたくコメントを差し上げます。御作を拝読した折、その完成度に尻込みしてしまい、長らく躊躇ってからのコメントとなりますことご寛恕ください。初読の際はログアウト状態でしたので、あらためて最終話にのみ応援ボタンを押させて頂きました。決して読み飛ばしたわけではなく、また読み返しなどを期待しての行為でないことお断り致します。ご多忙の折、長々と拙文を連ねますことご寛恕くださいますと幸いです。

    他の読者の方へのご返信も拝見して、梶井基次郎『Kの昇天』を基に物語を練り上げられたと知り、読後に『Kの昇天』も拝読いたしました。恥ずかしながら初読でしたが、もっと早く目を通しておけばと思うほど腑にすとんと落ちて馴染むような心惹かれる作品でした。梶井の作品が口語体、饒舌体に近しく(あるいは書簡体と解釈すべきでしょうか)どこか絵本のように幻想的な情景を描き出すのに対して、御作では時代背景などを緻密に織り込んだ写実性によって「月光症」という現象の輪郭を浮かび上がらせているように思います。

    離魂病など、古にも語られる病が「影を失う」という形に象徴され、満月に惹かれてまさに「昇天する」までの経緯を非科学的でありながらも理知の目をもって捉えている。その歴史に照らしたディティールにも感服するばかりです。当時の世相を反映した大本教などの新興宗教さえも御作の物語を盤石とするようですし、作中で塚本が語る蘊蓄は古今東西の伝承や俗信を文脈として引き込んでおられます。千景の生来の気質や素行は、彼が月に導かれる必然性の根源でもありましょうが、やはり『Kの昇天』を読むと浜辺を歩く「K」に通ずるものを感じます。大正の思春期、そして終戦までを主人公の目を通じて描く中で、終盤において死を受け容れながら「世界は美しい」と認める────その直前の「私は満月を見上げる。」から続く二行には、こちらの魂も抜かれるような心地が致しました。

    このように拙文を連ねてみても、御作の魅力を寸分も掬い取ること能いません。素晴らしい作品をありがとうございました。また名作との縁を結んでくださったことにも心より感謝申し上げます。現在レビュー評価をしておらず(もししていたとしても、御作に拙文を添えることは憚られましたでしょう)、せめて感想だけでもと思い筆を執った次第です。お気に障るような内容がありましたら申し訳ありません。その際はご遠慮なく削除していただければと存じます。末筆ながら月浦様のご健筆をお祈りしております。

    作者からの返信

    蘆蕭雪さま、初めまして。拙作を読んでくださっただけでなく、丁寧な感想まで頂いて、本当に嬉しく思います。
    これを書いたのはもう五年も前になりますが、今もこうして未知の読者の目に留まり、その心の機微に何かしら触れることが出来たなら、本当に書いて良かったですし、作者冥利に尽きるというものです。
     
    若い頃、梶井基次郎の『Kの昇天』に触れ、その後、精神科医の河合隼雄氏の著作を通じてユング心理学などに触れたことが、この作品の基層になっています。
    それと日本の近現代史に興味があり、明治大正時代を舞台にした作品が好きだったことも、作品の構想に大きく影響を与えました。
    恥を忍んで打ち明ければ、自分のペンネームに「月」と「影」を入れているのは、この二つは自分にとって大きな文学的テーマであったからです。そして試行錯誤の末、未熟ながらもその結実としてこの作品が生まれました。
    故に本作には一方ならぬ思い入れがあり、それを汲み取っていただいたような真摯なお言葉に、思わず胸が熱くなる思いがしました。

    気に障るなどとんでもない。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

  • 終章 最期の手記への応援コメント

    遅まきながら、拝読いたしました。
    どんな言葉で称しても、この小説にはかなわない。月並みな言葉で恐縮ですが、まだ余韻から解放されておりません。ただただ、美しい月を見ている、放心状態におります。
    別世界への誘い、ありがとうございます。

    作者からの返信

    お読みくださりありがとうございます!
    梶井基次郎の『Kの昇天』という小説が好きで、それをベースに物語を練り上げたのですが、やはり書き上げるのに苦心惨憺たるものがあって、そう言って頂けると本当に報われた気持ちになります。
    この作品が少しでも心に残ったなら、作者としてこんな嬉しい事はありません。

  • 第六章 影の病への応援コメント

    影の話が、たくさん語られますが、例えば、各国の逸話も創作ですか?
    影の存在をそれほど意識したことはなかったので、侮れない気持ちになりました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    いえいえ、この章で出した各国の影に関する伝説や逸話は、どれもきちんと文献にあるものです。
    精神分析医の河合隼雄さんの書かれた『影の現象学』という本に載っています。
    心理学の本ですが文学論としても非常に面白いので、もし機会があれば読んでみてください。

  • 終章 最期の手記への応援コメント

    絶句しました。コメントできません。
    ともかく、

    [素晴らしい!] の一語に尽きる作品でした。 ありがとうございました。

    作者からの返信

    長い話にも関わらず最後まで読んで頂きありがとうございます!

    >素晴らしい!] の一語に尽きる作品でした。 

    作者として本当に嬉しい一語です。深く感謝致しますm(_ _)m

  • 終章 最期の手記への応援コメント

    幻想的で有り現実的でとても素晴らしい作品でした。
    過去の作品も全て拝読させて頂いておりますが、これから読まれる方もいらっしゃるかと思いますので好きなシーン等は遠慮させて頂きます。
    歴史物も大好きなので、これからも執筆よろしくお願い致します!

    作者からの返信

    花女さん、いつも本当にありがとうございます。
    毎回読んでくださって応援ボタンも押して頂いて、それがとても励みになりました。
    作者として嬉しい限りです。

    自分は現代よりも少し古い時代に惹かれる傾向があるようです。
    また大正や明治辺りを舞台にして、何か書いてみたいと思います。
    今後ともよろしくお願いします!