ガンジーの今日的意味を考えた。

北風 嵐

第1話 序

ガンジーは非暴力・不服従運動でインドを独立に導いた人として知られている。私は教科書に書かれている程度しか知らなかった。暗いニュースの多い中で、ビルマの民主化の勝利は唯一明るいニュースのように思われた。選挙で勝利したのに軍事政権に踏みにじられ、苦節25年であった。よく耐え、運動が絶えなかったことと思った。スーチーさんが、ガンジーの思想に影響を受けていると知り、ガンジー伝を読んでみようと思ったのだ。暴力の応報が連鎖する昨今だから・・なおさらに。


ガンジーの生い立ちは〈ネットで検索〉して貰うとして・・彼は英国に留学して弁護士資格を取って法律家としてスタートした。それもインド本国では、弁舌も冴えずパッとした弁護士ではなかったようだ。25歳のとき、南アフリカのナタールに派遣された。その地でインド移民の人権運動に関わり、サッティヤーグラハと言われる非暴力・不服従運動に確信を持った。いきなり本国の複雑な政治(家)の世界に入らなかったのが、ガンジーにとっては良かったようである。ナタールでの活動成果は、本国でも高く評価され、帰還は大歓迎で迎えられたのである。


法律家であり実践家である。宗教家(ヒンズー教)であり哲学者でもある。なにより貧しき者の側に立つ人であった。それらを串刺しにしたものが、ガンジーの政治であった。非暴力に徹するあまり、滑稽なほど裏切られ、運動は愚直であるように見える。

簡単明瞭にダイジェスト(5連載ぐらい)出来たらと思う。ガンジー自身の自伝もある。興味を持たれたら、是非本に当たってほしい。今の時代に一つの光明を見るかも知れない。

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