最終浴 温泉施設は、やっぱり楽しい!!

 暑くなってきたので、最近は生き物相手に奮闘することが多くなりました。

 虫とか鳥とか害獣とか。のどかな場所にあるので、いろいろ出ます。


 さて、今まで温泉施設利用客のいろいろなケースについて語らせていただきました。


 本当は、ネタはまだまだあります。温泉施設でしか起こりえない珍事件の数々。

 けどまあ、これ以上あまり生々しく書きすぎると客減らしにもなりかねないので(そんなにヤバイネタなのか……)、いったんこの辺で完結させていただきたいと思います。



  ◇ ◇ ◇



 これだけ変なお客がたくさん来て、大変な思いもしているのに、なんでこの仕事を続けているのか? 最後にそれを語りたいと思います。


 一番の理由は、やっぱりお給料がいいからですねー(身もふたもない)。


 なんとなく仕事を探し始めたとき、たまたま見つけたのがこの辺では破格の給料。しかも自宅から車で十分以内。飛びつきました。払いがよくて家から近い、これは長く続けるうえで大事なことです。


 それに加えて、ほぼ歩き回る仕事なので運動不足解消にもなる。細かい仕事がたくさんあって飽きない。就業時間があっという間に過ぎる。


 職場の人間関係もいい方です。どの集団にも二割は気のあわない人がいるといいますが、たぶん私にとってこの職場には二割もいないと思います。


 休みもわりと取りやすいです。さすがに混雑日に連続で休むようなことは周囲に迷惑がかかりますが、お互いに話しあって調整すればある程度は融通がききます。幸い私は混雑日に長く休む必要のない立場なので、その分何もない平日にゆっくりさせてもらったりします。



  ◇ ◇ ◇



 一部の客層にちょっと毒吐いたりもしましたが。何度も繰り返してきたように、お客さまの大半はきちんとマナーを守ってくださいます。


 中には「いいお湯だったわ」「いつもきれいにしてくれてありがとう」なんて素敵な言葉をかけてくださる方も、たくさんいらっしゃいます。お客さまの生の声を聞き、生の姿を見ることのできる、やりがいのある仕事といえるでしょう(だからこそエッセイネタもどんどんたまるわけで)。



 ◇ ◇ ◇



 温泉に入りに行く方も、たまにゆったりと楽しんでいます。


 今年の自分の誕生日には休みを取り、ひとりでお気に入りの施設へ出かけてゆったり入浴し、食事とデザートまで堪能してきました。トータル千七百円のプチ贅沢。


 肩こりがひどくなると、また行きたくなります。夏場は自宅でお風呂を沸かさなくなるので、余計行きたくなります。


 これからも、年を追うごとにますます温泉へ入りたくなることでしょう。仕事でもプライベートでも、上手に末永く温泉とつきあっていきたいものです。



  ◇ ◇ ◇



 ここまでお読みくださったみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。

 またどこかでお会いできれば嬉しく思います。


 みなさまが、気持ちよく楽しい入浴ライフを過ごされますように。



 二〇十九年七月 黒須友香

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