<おまけ>コロナ禍の温泉施設
みなさま、お久しぶりです。
2019年7月に一度完結させた本エッセイですが、2021年5月の今日、「コロナ禍の温泉施設」について簡単に記させていただこうと思います。
特殊な状況下ですので、自分にとっても記録になりますし。
◇ ◇ ◇
私の勤務先は東京近くの首都圏にあります。
昨年のGWは休業しましたが、以降は定休日以外に休業することはなく、閉館時刻を早めたり、サウナを閉めたりなど、さまざまな変更がありました。
現在、食事処は閉店時刻が早まってますが、入浴施設自体は通常通りに営業しています。サウナは間隔を開けて座っていただくようになっています。もちろん、入り口での検温・消毒、マスク着用のお願いなど、他の場所と同じような対策がとられています。
客足は、コロナ禍以前ほどではありませんが、だいぶ増えてきました。やっぱりコロナ禍が長引くにつれて、皆さまの危機感もどんどん薄まっていくのを感じます。
脱衣所や浴室で、大声ではしゃぐ集団さま……。
もう、ほんとに何度も何度もクレーム対象になっています。なぜか大人数でやってくる若い男性客グループ。ひとりで来ても、なじみを見つけてあっという間に大きな輪を形成する常連おばちゃんグループ。
彼ら・彼女らの話し声について他のお客さまからクレームを受け、放送で注意を呼びかけてもらうことしょっちゅう。その内容も、最初「大きな声での会話はご遠慮ください」だったのが、「会話はご遠慮ください」になりました。うん、できればしゃべらず静かに入っていただきたい。
大半のお客さまが脱衣所でマスクを外されますが、したまま入浴される方もいらっしゃいます。ごついフェイスシールドの方も……でも、それで大声で会話してるのは
……うーん。
◇ ◇ ◇
声の問題のほかに、換気問題も浮上しました。
基本的に、浴室の窓を開けます。従業員が開けなくても、お客さまがどんどん開けます。おかげさまでエアコンが効かず、夏暑く冬寒い職場になりました。仕方ないけど。
夏はこの状況でマスク・手袋つけながらの仕事なので、もともと暑さがキツかったのがますますキツくなり。
冬は浴室全体がすさまじい湯気に覆われることになりました。もう、数メートル先も自分の足元も見えません。雲を渡る仙人になった気分。
こんな状況なので。換気について物申すお客さまもすごく多いんです。
男湯に多く出没する「開けたがりおじさん」。とにかくどこもかしこも開けなきゃ気が済まない。浴室も脱衣所も常に全開にしたがります。
浴室の窓はともかく、脱衣所から浴室につながる出入り口は、開けっ放しは困るんです。湿気がどかっと脱衣所へ入り込み、床はますますビチョビチョ、ロッカー類もあっという間に傷みます。あまりの湿気に気分も悪くなりそう。ここは開いてるのを見るたびにさっと閉めるんですが、またすぐに開けられてしまい、イタチごっこ継続中。
「閉めたがりおばさん」もいます。寒いとか虫が入ってくるとか、浴室は湯気で感染防止できるから閉めるべき、などなど毎回従業員に言いに来る常連が数人。開けたがり勢との間で、窓や扉をめぐる攻防が繰り広げられています。いやもう、ご自分たちでその都度開閉していただきたいんですが……。毎回従業員が開けに行く・閉めに行くのは勘弁ですー。
なんというかですね。そんなに換気が気になるなら、そもそもここに来ること自体……いえ、なんでもありません。
ちなみに、空調で換気・温度調節はちゃんとされてますので、私的には「全部閉める」がいちばん楽です〜(虫や鳥が入ってこないので)
◇ ◇ ◇
みなさん、気晴らしが欲しくて仕方ないんですよね。楽しい時間が欲しいのもわかります。現在GWですが、普通に混雑しています。お子さま連れも多いです。
施設が営業してる以上、来館されること自体をどうこう言うことはできません。でも、どうか、今まで以上にマナーを守り、さらに会話を控えて、静かに入浴していただければ……と思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
皆さまが心身ともに安全で健やかに過ごされますよう、お祈り申し上げます。
また、何かあれば追記させていただきますね。それではまた!
2021年5月
黒須友香
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