温泉施設のキミョーな来訪客

第６浴 イカすタトゥーは出禁の証！

　みなさま、毎日お風呂楽しんでますかー？（挨拶）

　今日も温泉マナーについてサクッとお勉強してまいりましょう！

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　今さらなんですが、温泉って「やっちゃいかんマナー」がすごく多いんですよ。私も勤め始めた当初「こんなん覚えられねー！」と思ったものです。私があちこちの近場温泉を楽しむようになったのって、勤務開始後一年くらい経ってからなので、それまで日常的に温泉マナーってものを意識したことがほとんどなくて。

　できれば温泉施設へ行く前に、ホームページを見ておくといいと思います。施設内にもあちこち注意書きがあるので、それも読んどきましょう。それだけで、その温泉ならではのルールもわかるし、マナー違反をしてしまう可能性はほぼなくせるはずですよ。

　……まあ、そーゆーのをいっさい見ないどころか、受付での説明すらちゃんと聞かない人が、まだまだ多いんですけどね……（遠い目）。

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　さて、どこの温泉施設でも提唱しているであろう「刺青（いれずみ）・タトゥーお断り」。

　入れてる人を見つけちゃった場合、猛烈に注意しにくいです。普通に怖いもん。

　入館時には従業員にわからなくて、服を脱いで初めて発覚→→注意＆強制退館ですからね。いったん入館手続きして脱いじゃった人を追い出すわけですからね。（別に首根っこつかまえて外に放り出すわけじゃなくて、一言申し上げて退館を「お願い」する感じですが）

　さすがに昔ながらのヤーさんばりの和彫り、ってのは見たことないけど。オシャレな洋彫りならたまにいます。やっぱり男性に多くて、肩に蜘蛛の巣張ってたり、葉っぱみたいな文様が散らばってたり……（カッコよくスパイダーとかトライバルとか言えよ）。

　脛（すね）によくわからない青い模様がビッシリ入ってた人は、タトゥーそのものより見事なまでのそり込みが怖くて、注意できませんでした（汗）。あんなそり込み初めて見たわ。

　どうしても注意できない場合は、男性客なら男性社員に任せちゃっていいことになってます。女性客なら自力でどうにかしなきゃだけど。

　女性にも、男性ほど目立つのは少ないけど、小さい蝶とかハートとかが入ってるのはたまに見ますね。巧妙にタオルひっかぶって隠しながら入る人もいる。

　ただ、温泉は外国人客もよく来るし、五輪も近いしで、「いつまでも完全お断りってのもどうよ？」という意見もあるみたいですね。施設によっては、外国人客に限りOKにする、など対処を変えてきているようです。外国じゃタトゥーはわりと普通だし。

　日本人と判別しにくい「日本語ペラペラのアジア系」も山ほど来ますからね。そういった方々に温泉ルールを説明するのはけっこう難しいです。ヤーさん彫りとかでない限り、多少なら別にいいんじゃない？　って私は思っちゃうんだけど（単純に私の仕事が減るから）。

　粉とか液とか入れるから、衛生面の問題もあるらしい。でも、それ言ったら皮膚病っぽい人はどうなのよ、ってことになるし……。皮膚病も、「ひどい人は入らないでください」という意味の注意書きは一応あるんだけど、やっぱりものすごく注意しにくいです。皮膚科医じゃないから、どの程度ヤバい皮膚なのかなんてわからないもん。パッと見だけで判断したら問題になりそうだもん……。

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　と、ここまで書いたところで従業員仲間から目撃情報が入りました。

「若くてかわいい金髪の女の子が、背中にビッシリ龍の和彫りを入れてた！」

　何それ？　どこの二次元キャラ？

　しかも母親と一緒に来てたとか。謎過ぎる。

　本職の方なら、施設に入れないことくらいわかってそうなもの。その道の若いモンにだまされて入れちゃったんでしょうか。お若いのにやらかしちゃいましたね……。

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　ひとつ言えるのは、日本はまだまだ刺青（いれずみ）・タトゥーお断り文化が続くであろうということ。

　温泉・プールはもちろんＮＧだし、出世に響くだの生保契約を断られるだの、ネットで調べるといろいろと怖いことが書いてある。オサレ感覚でタトゥー入れたい若者さんは、消えるやつもあるらしいから，せめてそっちにしときましょうね。

　みんな守ろうぜ、温泉マナー！