ハンバーグの夢

無糖

第1話

昨日の夢の話をしようと思う。


その前に、

以前見たテレビ番組で「夢というのは忘れるように出来ていて、夢の内容をこと細かに語る人は、話を盛っているかでっち上げの嘘を言っているんです。」と、脳科学だかなんだかの専門家が言っているのを聞いた。

なるほど、確かに何か面白い夢を見ても、それを誰かに話そうとしている間にその夢の内容なんてすっかり忘れてしまっていて、「何か面白い夢を見たような気がするんだけど何だっけ」と、残念でもどかしい気持ちになる。夢が忘れるように出来ているのなら、それは至極当然なことだ。


私は何か楽しみな事がある日の前夜に必ず決まって同じ夢を見る。どうしてだか分からないが、その夢は朧気ながらもずっと頭に残っているのである。それはもう随分前からのような気もするし、つい最近見始めたような気もするのだが、なんだかとても懐かしい感じがするのだ。


昨日も久々にその夢を見た。いや、久々なのだろか。前に見たのがいつか忘れてしまったから分からない。でも多分長いことその夢を見ていなかったと思う。

ただ、いつもと違うのは目覚めた後もやけにくっきりとその夢の記憶があったことだ。せっかくだから、また忘れてしまわないように、今のうちに書きとどめておこうと思う。


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