くしゃみしたら野球選手になってた

@noritaka1103

第1話

「はい、先日送らせて頂いた書類でございます。そちらの書類に署名と捺印をして頂き、返送して頂きたいんです。宜しくお願い致します。」

この日もいつも通り、自宅で仕事をしていた。


「なんか、鼻の奥がムズムズする…。」

そう思って軽く「クチョン!」とかわいらしい感じのくしゃみをした瞬間、目の前が暗くなった。

でも、その暗い時間はほんの数秒程度で気がつくと何故か、グラウンドに居た。

「あ、あれ?確か、家で仕事をしてたよな…。なんで、こんな所に居るんだろう?不思議だ…。」

いくら考えても、自宅に居たはずの自分がどうしてグラウンドに居るのか理解出来なかった。


「投手陣はグラウンド1周走ったらピッチング練習、野手陣はバッティング練習と内野と外野に分かれてノックだ。」

近くに居た監督らしき人が、ユニフォームに着た選手達に練習の指示をしていた。


「お前、いつまでモタモタしてんだ!早く野手陣の練習に参加しなさい。他の選手達に迷惑を掛けちゃ、ダメだ!」

と監督らしき人にモタモタしていた為、怒られてしまった。

その後、野手陣の練習に合流して、バッティング練習やノックを行ったが、やった事が無い為、バッティング練習は空振り連発、ノックではエラーだらけと散々。

もちろん、監督から「振るタイミングが早い。もう少し遅く振りなさい。そのタイミングだとめちゃめちゃ速い直球を打つくらいのタイミングだぞ!?あと、守備だが正面で捕らないと、いつまで経っても同じミスを繰り返す。だから、もう少し早めに1~2歩くらい前に出た方が打球に間に合うかもしれないぞ?」と怒られつつもアドバイスももらった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る