責任能力と精神鑑定って?

空のかけら

第1話 余裕のない状況の精神状態

一般的には、この“余裕のない精神状態”という意味が分かる人は少ないと思う。

単純に言えば、1つしか出来ないほどの危機的状況を指す。

無論、これは私個人の経験に基づくものなので、考え方が違う人は多いと思う。


ここで言う1つというのは、行動のうちの1つという意味で、歩いていることも、部屋の中で寝ている場合も、単に立っているだけも入ってくる。

本当に、何か1つの行動しか取れず、複数のことをしようとすれば、混乱のあまり、何も出来ない状態になること。


うつ状態で、部屋を締め切って、真っ暗にし、隅の方で寝ているなどの場合は、聞えてくる音などを低くし、暗くすることで目から入る情報を減らし、誰かが来てもその環境を維持できそうな場所に移動している。


余裕のない状況の場合、こんな環境に何とか近づけて自分を守っている。


余裕がない状態は、危険な状態。

この状態は、長く続かない。


自分ひとりの場合は、歯止めが効かず、最悪な事態…自殺などに走ってしまう。

自分を守るための精神が、精神のこれ以上の崩壊を防ぐために、その行動が最悪な事態を招いてしまう。


自分以外の人がいた場合、精神的に余裕があれば、思いとどまれるかもしれない。


しかし、精神的に余裕がなければ、それも難しい。

何も言わずに、寄り添う感じが伝われば、少しは変わる…かもしれない。



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