思い出の海

姫亜樹(きあき)

思い出の海

茜色の海

頬をうつ潮騒

沈む足跡だけを残し

子どもの時代が

終わりを告げた


いつからだろう?

あなたたちと

言葉を交わすことが

できなくなったのは

もう

子どもの時のように

笑いあえないまま

ぼくはぼく自身の道を

歩くために

あなたたちから離れた・・・



あれから

何年たったのだろう?

ぼくは今日

故郷の海へ向かう

列車に乗った

家族になる人とともに

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思い出の海 姫亜樹(きあき) @Bungo-2432Da

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