利用の関係
TEN3
日常
七月中旬。
私の心をは曇っていて、反対に空は皮肉な程の青空だ。
太陽は私の肌をジリジリと焼きそのせいで汗が出てワイシャツに滲む。
その汗から今朝塗ってきた日焼け止め特有の作り物の花の匂いがした。
私は太陽から逃げる様に校舎に入る。
靴箱に外靴を入れて、直ぐに上靴を取り出し履き替え教室に向かう。
教室に入ると幾人かが笑顔でおはよーと軽く私に挨拶してくるので、私も笑顔を作りおはよーと返す。
友人達と談笑をしているとチャイムが鳴り先生が入ってくる。
皆急ぎ足で自分の席に戻り、私も自分の席に戻って着席する。
先生が報告やら何やらするが私は教室の窓から青空の中にある白い雲を眺めていた。
その雲を眺めていると自分がどれだけ恵まれているのか、日本がどれだけ平和なのか実感する。
そして『神崎すみれ』の、私の日常が始まった気がする。
あぁ、暑い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます