第16話

○○太陽・海○○


ピーポーピーポー


「運ばれたって聞いてびっくりしたよ」


夜、突然倒れて三上は救急車で運ばれた。


「大丈夫か?」


「なんとか」


「無理すんなよ」


「ありがとう」


「いつ頃退院できんの?」


「知らない」


「そうか、優陽には言わないつもり?」


「言わない。」


「秘密にされてたって知ったら落ち込むと思うな」


「…そばにはずっといられないんだ。このままでいいよ。」


「お前がそう言うなら。」



「…俺、田岡を見てると守りたいっていうか守らないとって思うんだ。」


「その気持ち言わないと伝わらないと思うけどな」


「伝えても俺はそばにはいられないんだ。」


「珍しく弱気だな」


「別に、本当のこと言ってるだけだよ」


「お前が思う気持ちは十分俺も知ってる。だから、俺はそれを優陽に伝える。」


「余計なことするな」


「冗談だよ笑」


「田岡には体調不良ってことにしといて」


「わかった」






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