第12話

「太陽〜おは…太陽?」


(あれ、太陽の3人組のファンだ)


「お前らだよな、田岡に俺に近寄るなって言ったの」


「そんなこと言うわけないでしょ、ねえ?」

「そんなこと言ってませんよ?」

「うんうん」


「俺はそういうやつらが大っ嫌い、自分だけが良いように考えて誰かを蹴落とすやつらが。それでいいのかよ、それで人間関係崩れて怖くなるのはそっちだろ。言われた身にもなってみろよ。」


「ゔ…」


「なんか言うこと田岡にあるだろ」




あの3人組が私のところに向かって歩いてきてる…

(やばい、何かやらかしちゃったかな)


「田岡さん」


「はい…」


「この前はあんなこと言ってごめんなさい、ただ仲良く話してるあなた達がうらやましかっただけ」


「あ…」


「許してほしいとは言わないけど、私達がやったことは間違いだった、ごめん」


「やっぱ三上くんすごいね、みんなの太陽なんだね」


(まさか謝られるなんて思ってもなかった。三上くんが言ってくれたのかな)




「三上くん!ありがとう」


「俺は何もしてないよ」


「そういうところも太陽みたい」


「褒めてんのか分かんない」


「すごく褒めてる」



奈乃と海くんがこの2人を遠くから見ていた。


「何があったのかよく分かんないけど、いつもの優陽に戻ってよかった」


「太陽やっぱ優陽のこと好きだよな〜」


「え!?好きなの?」


「100%」


「そーなの!?」

(奈乃は驚きが隠せない)

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