第11話

この状態が1週間くらい続いた時、

帰りのホームに三上くんを見つけた。


(駅についたら早く帰ろ)

駅について早歩きで帰ってると、


「おい」

(バシッ…)誰かに腕をつかまれた


「三上くん!?」


「俺に隠してることあるだろ」


「ない、隠し事なんか…ない…」


どうしてか涙が出てきた。堪えきれなくて泣いてしまった。


「ごめんなさい、三上くん。」


近くの公園まで連れて行ってくれて、ベンチに座った


「何があった?」


「言いたくない」


「言いたくなるまで待つよ」


「いいよ、待たなくて」


「絶対俺が関係してるよな?だったら俺が聞かなくて誰が聞くんだよ」


「三上くんには迷惑かけちゃだめだと思って」


「俺迷惑なんて言ったことある?」


「自分の話しはせずに、いつも私のはなし嫌な顔せず聞いてくれて、本当は迷惑に思ってるんじゃないかなって」


「それ、本当に自分で思ったこと?」


「…違う」


「誰に言われた?」


「誰か分かんない」


「分からない?そんなことあるかよ」


「三上くんとは距離をおいた方が三上くんのためにもなるし、周りにとってもその方がいいと思って…」


「そんなの俺がよくねーよ」


涙が止まらない。


「俺はお前を守るって決めたんだ、苦しいことがあるなら苦しいって嬉しいことがあったなら嬉しいって何でも言って欲しい。迷惑なんてちっとも思わない。それでも、距離をおきたいって言うんだったら俺は引く。」


「いや…距離おきたくない」


「大丈夫、俺がなんとかする」

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