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「えっでもバレないのか?」
「どうせ最後に犯罪歴がないかの確認を魔道具でされるからな。
そこで本名なんかはカードに読み込まれるからここに書くのは表面に印字する為の名前だと思えばいい。」
「まじか!
俺かっこいい名前にしよ!」
レオンがナイトブラックドラゴンなんてどうよ?と騒いでいるのを横目にルシウスはふむ…と考えてノアと書き込んだ。
キャロルは本名で良いかと思ったがリアムに色んな意味で有名だからと言われキャロとだけ書いておいた。
レオンも長々しい名前は呼びづらいからと言いくるめられ結局そのままレオンになってしまったようだ。
「そういやリアムは何で登録してるわけ?」
「俺はそのままリアムだ。
名字さえ書かなきゃありふれた名前だしな。」
つまんねーなーとレオンはぼやくが名前に面白さはいらないだろう。
「このジョブってなんなんだい?
私はなんて書けば…。」
「でん…いえノア。
そこには自分の得意とする戦い方と言いますか、例えば俺なら剣士となりますし、レオンの様な弓を得意とする人間ならアーチャーや弓使い、キャロなら魔術師やウィザードなんて書いておけば良いんですよ。」
間違っても第一王子や第1騎士団団長なんて書くなと暗に匂わせる。
「いやしかし…私は一体区分は何になるのか…。」
「そうですね…。
ノアは魔術と剣士ですから魔剣士で大丈夫かと。
まぁ調教師と言われるテイマーでもあながち間違っていませんが。
ただテイマーは知らない方とパーティーを組む際嫌がられたりする可能性がありますのであまりオススメは出来ませんね。」
「なるほど。
まあ魔剣士にしておくよ。
テイマーも楽しそうだけどね。」
「ここに書いたジョブに従ってパーティー内で戦闘時に前衛か後衛かはたまた戦闘には基本不参加かが決まりますのでテイマーはやめておいて正解でしょうね。
テイマーは従えている魔獣に戦わせるので基本戦闘には不参加になりますから。」
「そっか。
確かにそれはつまらないね。」
「それだけ書けば後は受付で魔道具によってカードに読み込まれるので大丈夫ですよ。」
「えっ名前とジョブしか書いてないのに大丈夫なのか?」
「あぁ。
大丈夫だから受付に持って行けば良い。」
そうリアムに促され登録用紙をお姉さんに渡す。
お姉さんもほぼ白紙の用紙を見たが特に何も言わずカウンターの下から石版を取り出した。
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