嬉しくなるほど涙の出ない休日に乾杯

幻影の檻

少年は歌い続ける―――その歌を


歌っている、曲はボカロである

しかもかなりうまいーーー少年がいるのは小さな箱の中

その箱は何重もの鎖がかかっている


せめて正気を取り戻すまでは歌っていたい


もう何日たった、何時間たった――すべてが、この幻影の中で


閉じ込められたまま――過ぎていく、骨と皮ばかりの少年


にやりと笑うと、倒れこんだ――最後に、夢を見ながら

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

汗をだらだらと流す、近所のおっちゃんと走る

「いや~^いい動きですね」「まだまだ、、君には負けんよ」

「なんていうか、そもそも俺にはみんな勝てるでしょうよ」

そんな気がする

「それで事件ってなんですかーーうむ、桟と文車の兄弟もよんでいるが


競争して試練に挑んでもらう――君と君の守る人でね」


ーー桟、ふぐるま兄弟は、すごく仲が良く

連携がうまいーー昔色々と世話になり、迷惑をお互いにかけた、かけられた関係である

だが、それとあの魔法少女との相性を考えた時、とんでもないことになりそうな予感がする

「試練はこれだ<館踏破>」

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